メキシコ料理って、スパイシーでビールに合いますよね。そんなメキシコの国民食「チレ(青唐辛子)」を日本風にアレンジした「東京ハラペーニョ」をご存知でしょうか?

 東京ハラペーニョは一見すると普通の瓶詰め食品なのですが、なんとハラペーニョを醤油で漬けたものなんです。

昨年7月に閉店した六本木のメキシカンレストラン「GABRIELA」で、肉料理につけるサルサや、タコスのトッピングとして人気だった調味料で、メキシコでは寿司を食べるのにわざびでなくハラペーニョで食べているのを見て思いついたのだとか。

 今回はせっかくなので、刺激的な辛さの調味料を使ったレシピを紹介したいと思います。

辛党ならそのまま食べてもOK

 ありそうでなかった青唐辛子と醤油の組み合わせ。見た目からは「ししとうを醤油に漬けた」くらいのイメージでいたので、まずは試しにそのまま食べてみます。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 口のなかにピリピリとした辛さが広がり、思った以上に刺激的……。もともと筆者は唐辛子の辛さにそこまで強くないのもあるのですが、辛いものが好きな人以外は、料理に使うのが賢明です。逆に、辛党ならこれとビールがあれば、最高の組み合わせになりますよ。

チャーハンやカルパッチョの隠し味にぴったり

 最初に試してみたのが、チャーハンの隠し味。いつも通りに鶏がらだしで味付けをしたチャーハンの仕上げに、風味付け程度の醤油をかけます。せっかくなので最後にハラペーニョもトッピングしました。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 この組み合わせは思った以上にアリ。少し醤油の量を控えめにしすぎたようで、チャーハン自体に辛さは感じなかったのですが、後乗せしたハラペーニョとチャーハンとの相性が抜群です。後から乗せれば家族でも個々に辛さを調節できていいですね。

 あと、個人的に気に入ったのは、カルパッチョのソースとして使う方法です。

今回はとくに難しいことはせず、東京ハラペーニョの醤油と、ほぼ同量のオリーブオイル、そこに東京ハラペーニョをみじん切りにしたものを混ぜ、白身魚の上からかけただけ。彩りとして、青ネギとプチトマトを添えました。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 辛い醤油と淡白な白身魚の相性はとにかく抜群! 醤油を使っているので洋食というよりは和食のテイストが強いのですが、オリーブオイルの香りも相まって、複雑な料理に仕上がっています。これはビールにもワインにも合いそうです。

「豚肉のレタス巻き」に青唐辛子の辛さをプラス

 簡単に作れて、ごはんのおかずにも酒の肴にもなるお気に入りの献立が「豚肉のレタス巻き」です。少ない材料で簡単に作れるので、自宅でもよく作っています。普段は塩こしょうで味付けするだけなのですが、せっかくなので東京ハラペーニョを使ってみることにしました。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

材料(2人分)

・東京ハラペーニョ……適量
・レタス……1/2玉~1玉
・豚バラ肉……200g
・塩こしょう……適量

作り方

まずはレタスを太めの千切りにして、軽く塩を振って揉みます。水分が出たら、しっかり水気を絞りましょう。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 あとは、豚バラ肉で適量のレタスを包んでいきます。多少レタスがはみ出ても気にしなくてOK。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 豚肉の巻き終わりの部分を下にして中火で焼き始め、コロコロと転がしながら全面を焼きます。仕上げに塩こしょうを控えめに振り、東京ハラペーニョをかけて醤油を軽く焦がせば完成です。

刺激的!日本とメキシコのハイブリッド調味料「東京ハラペーニョ」が便利すぎる

 豚肉の中に入ったレタスが肉汁を吸っていて、じゅわっと口いっぱいに広がるのが最高! そして、東京ハラペーニョのおかげで少しピリ辛な大人の味に仕上がっています。濃いめの味付けが気になるなら、青唐辛子をみじん切りにしてトッピングするだけでもいいかもしれません。

 今回紹介した食べ方以外にも、お寿司や餃子、卵かけごはんといった醤油を使う料理こそが東京ハラペーニョの出番。自分なりのアレンジ料理を見つけてみてください。

(取材・文◎今西絢美)

●DATA

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