駿河湾に浮かぶ無人島のホテルで地の幸尽くしのフレンチに舌鼓を打ったり、徳川家康ゆかりの神社の禁足地に参拝したり――JR東海が現在実施中の「もれなく富士山」キャンペーン(2025年3月31日まで)を使って、静岡の美食と歴史に触れる旅に出かけてきました。今回は、この2日間に渡る濃密な旅の魅力をご紹介していきましょう。
1日目:無人島で楽しむ絶品グルメ&極上ステイ|淡島ホテル

今回の静岡旅、1日目は、「もれなく富士山」キャンペーンの「【だいすき!富士山】夕食(フレンチ)朝食・温泉付き プライベートリゾートステイ(1泊2日1人2万6950円~)」というプランで食事&宿泊を堪能します。
静岡県の南に広がる駿河湾。最深部の水深が2500mに達することもあり、湾内は海の幸の宝庫。県内の各漁港では、駿河湾ならではの豊富な魚介類が水揚げされています。そんな海の幸を中心とした地の食材をコース仕立てのフレンチで満喫できるのが、湾内に浮かぶ無人島にある『淡島ホテル』です。

ホテル専用の淡島桟橋から送迎船で約5分。あっという間にホテルへ到着です。この日はすでに日が暮れていたため叶いませんでしたが、晴れた日は海越しの富士山が楽しめます。チェックインを済ませ、さっそくお目当てのレストランへ。

食前酒で喉を潤しながら料理を待っていると、まずは前菜である、駿河湾で獲れた「白ムツと秋茄子のルエル」の登場です。白ムツはあっさりと優しい味わいながら旨みも感じられ、茄子や周囲に散りばめられた地野菜も新鮮そのものです。

続いて供されたのが、「かぶのポタージュ」。伊豆半島で採れたカブは濃厚かつ滋味深い味わい。

お待ちかねの魚料理は、「ヒラメの西洋わさびパン粉焼き」。濃厚な味かと思いきや、パン粉の香ばしさとあっさり目の白ワインソースがヒラメの味わいを引き出していて絶品。バルサミコ風味のレンズ豆もいいアクセントになっていて白ワインが進みます。

そしてメインとなる肉料理は「牛フィレ肉のグリエ」。こちらは魚料理とは対照的に、芳醇な赤ワインソースが肉と見事にマッチ。口で噛みしめると旨みたっぷりの肉汁がジュワ~ッ。その後、赤ワインを口に含むとまさに口福。
最後にシェフ特製のガトーショコラなどのデザートとコーヒーで締めくくり、全6皿を完食。至福の時間を存分に堪能することができました。

客室は全室オーシャンビューで眼前に駿河湾と富士山の絶景が広がります。翌朝、バルコニーに出てみると、海越しに見事な富士山を拝むことができました。
●DATA
淡島ホテル
住:静岡県沼津市内浦重寺186
TEL:055-941-3341
事前予約でJR三島駅から無料のシャトルバス送迎あり
2日目AM:家康公が祀られた久能山東照宮の禁足地を参拝

翌日、淡島ホテルのある三島から東名高速を使い、西へ車を走らせること1時間強。一路、目的地である「久能山東照宮」へ向かいます。こちらは、「国宝・久能山東照宮の禁足地で特別拝観(7000円)」というプランです。
久能山東照宮へは参道から階段を登るルートと、名所である日本平からロープウェイでアクセスするルートの2つがありますが、今回は眺望を楽しむため、ロープウェイを利用することに。

久能山東照宮は、あの徳川家康公が祀られた神社で、標高216mの久能山に鎮座しています。創建は家康公が亡くなった翌年にあたる1617年。境内には国宝に指定されている「本殿」、「石の間」、「拝殿」ほか重要文化財も多数あり、歴史好きならずとも見応え十分。

今回はそんな聖地とも言える場所の中でも、いまだ一般公開されてこなかった禁足地を参拝できるというから興味津々です。

拝殿で心を清める精神修養を行った後、神職の案内に従い、禁足地である鎮守の杜へ。久能山の山頂にある末社・愛宕神社への急勾配を登ります。

拝殿で心を清める精神修養を行った後、神職の案内に従い、禁足地である鎮守の杜へ。

山道を登ることおよそ30分。ついに愛宕神社へ到着。神域だからか張り詰めた空気が漂います。そして古い社殿の前で富士山を遥拝。現在も昔も変わらず、富士山は特別な山であることを実感できる特別な体験となりました。2024年12月現在、このプランは満員で申し込み停止となっていますが、機会あればぜひ参加してみてください。
2日目PM:絶景ホテルでホテル自慢のケーキと眺望を心ゆくまで

境内に戻り、家康公の墓所である「神廊」をはじめ久能山東照宮の歴史的建造物などを見学した後は、再びロープウェイに乗って日本平へ。今度は「富士山を望むカフェタイム ガーデンラウンジ ケーキセット【窓側2名席】(1人1200円)」というプランを利用し、富士山の眺望で有名な『日本平ホテル』のガーデンラウンジでカフェタイムを楽しむことに。
ホテルエントランスに入ってまず驚くのが、前面に広がる美しい庭園と駿河湾、さらにその奥にそびえる富士山の絶景です!壁一面に設えられた窓から見える光景はまるで一枚の絵画のよう。人気のため普段はティータイムの予約は受けていないそうなのですが、今回のプランでは事前予約が可能なんです。

ケーキは、「苺のショートケーキ」、「オランジュサンギーヌ」、「ショコラカライブ」の3種類のうち1つを選ぶことが可能。
まとめ

今回、体験したプラン以外にも、「もれなく富士山」キャンペーンでは魅力的なプランが数多く用意されています。初詣ではもちろん、年初の旅行の候補としてもうってつけですよ。
●DATA
JR東海「もれなく富士山」キャンペーン(2025年3月31日まで)
https://recommend.jr-central.co.jp/shizuoka-tabi/list
・【だいすき!富士山】夕食(フレンチ)朝食・温泉付き プライベートリゾートステイ(1泊2日1人2万6950円~)
・国宝・久能山東照宮の禁足地で特別拝観(7000円)※2025年12現在、申し込み中止
・富士山を望むカフェタイム ガーデンラウンジ ケーキセット【窓側2名席】(1人1200円)