●長芋の収穫時期は、11月・12月と3月・4月の2度訪れます。おいしい長芋を見分けるポイントと、田舎の母直伝の簡単レシピを紹介します。
長芋は料理を引き立てるシャキシャキとした食感と独特の粘りが魅力の野菜です。
ねばねば食材は体にいいことがいっぱい。長芋は食物繊維が豊富で、疲労回復を促すビタミンB1やシミやシワの改善効果を期待できるビタミンC、体の余分な塩分を排出するカリウムやアルギニンなどを含み、健康効果を期待できる栄養素がたっぷり!
そこで今回は、おいしい長芋を選ぶためのポイントと、簡単に作れるレシピ3選をご紹介します。ぜひ、おいしい旬の野菜を思いっきり楽しんでください。
おいしい長芋の選び方【1】太さで選ぶ

どんな野菜や果物にも共通しますが、実は丸々とたわわに実ったものを選ぶと間違いありません。長芋も例外ではなく、大きく、太く育ったものは粘りがあり、アクも少なめ。スーパーマーケットではカットされている商品が多いですが、なるべく断面の円周が広いものを選ぶと良さそうです。
おいしい長芋の選び方【2】変色しておらず、みずみずしいものを選ぶ
パック越しではなかなか判別しにくいところではありますが、さわったときに乾燥でカサカサしていないか、水分がしっかり蓄えられていてずしっと重みを感じるかがポイント。
土付きの長芋以外は乾燥や傷みを防ぐためにおがくずがまぶされているので、なるべく断面が白っぽく、変色していないものを選んでみましょう。
おいしい長芋の選び方【3】ひげ根が多すぎないものを選ぶ

長芋の表面にあるひげ根はなるべく多すぎず、でこぼこが少なめの個体は良い環境で素直に生長した証。ストレスなく伸びやかに育った野菜は、味わいにも期待できるでしょう。

長芋はすりおろしたり、刻んだり、生のまま手軽に食べられるのも魅力ですが、焼いてよし、煮てもよしのパーフェクトな食材です。
そこで著者の家庭で長芋の旬の時期に食べている家庭料理3品をご紹介します。
すりおろし長芋と卵1個で作る「長芋生地」のピザ&お好み焼き

材料(2~3人分)
・長芋……200g
・全卵……1個
・塩コショウ……少々
・お好みでケチャップ、お好み焼きソース、チーズ、など
作り方
1.長芋をすりおろし、卵を割り入れて混ぜ合わせる。塩コショウで下味をつける。

2.よく混ぜ合わせた1.の生地を油のひいたフライパンに流しいれ、両面焼き目が付くまで焼く。(生地が固まりにくい場合は、ふたをして蒸し焼き)

完成した長芋生地は、ケチャップとチーズでピザ風にしたり、ソースと青のりでお好み焼き風にしたり。ポン酢やわさび醤油もおすすめ。長芋は焼くことでほっくり感が増して、甘みも出ます。
長芋のバター醤油焼き

材料
・長芋……100g
・バター……大さじ1
・醤油、かつおぶし……お好み
作り方
1.輪切りにした長芋を、バターを溶かしたフライパンで両面焼く。
2.焼きあがった長芋に醤油とかつおぶしをちらして完成。

長芋は厚切りにするとシャキっとした食感を、薄めに切るとカリっとほっくりした食感を楽しめます。焼くときは長芋の周りがじゅわじゅわっとなるくらいバターたっぷりがおすすめ。カロリーを気にしないなら完成後、追いバターも◎。
長芋の煮物

材料(2~3人分)
・長芋……200g
・みりん……大さじ1
・醤油……大さじ1
・めんつゆ……小さじ1
・がんも、練り物など……人数分
作り方
1.乱切りにした長芋を鍋に入れ、長芋が隠れるくらいの水を入れる
2.調味料をすべて入れた後にがんもなどを入れて煮込む

大根やにんじんなど他の根菜よりもすぐに火が通りやすく、味もしみやすいので、時間がない日の1品にも重宝します。
(撮影・文◎亀井亜衣子)