●下諏訪に信州素材をメインに使う創作料理で食通を唸らせる絶品店『本田食堂』があります。そのシェフに異色の経歴と、人気店へと導いた理由を伺いました。

 下諏訪駅から徒歩5分ほど。信州食材を使った創作料理を目当てに、食通が足しげく通う人気店『本田食堂』が佇んでいます。

 温かみのある店内はメガネ屋、時計屋、自転車屋と地域を見守ってきた建物を、友人や仲間と手作業でリノベしてつくり上げた空間。

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ

 一歩足を踏み入れると優しい空気感に包まれます。そんな本田食堂のシェフ・本田由剛さんはさまざまな経歴を持つ異色の存在。その彼が生み出すのは、信州食材を洋食の技法で作り上げる創作料理。彼の料理やお店への想い、その料理の魅力を探りました。

ITエンジニア、キックボクサー…異色の経歴から料理の世界へ

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ
シェフの本田由剛さんは高校を出て料理学校に……といった経歴ではなく、実は元プログラマーでした。

 会社員時代、プログラマーとして働きながらキックボクシングをスタート。試合前は減量しなければならないものの、「おいしいご飯が食べたい」という強い思いがあり、ネットで中華鍋を購入したのがご自身で料理を始めるキッカケになったのだとか。

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ
居心地のいい空間で本田さんと対話しながら食事を楽しめる

 そんな本田さんが心がけているのは「素材を生かす料理」と「食事って楽しい」と感じてもらえるお店づくり。

「料理を通じて生産者とお客さまをつなぐパイプ役になりたい」と笑顔で話してくれました。"食堂"という名前にしたのはジャンルにこだわらずに日常使いの店がいいと思ったから。

「堅苦しく食べるのではなく、遊び心をプラスして食事そのものを楽しんでほしい」と本田さん。

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ
ランチ、ディナーともにコース料理で提供。ランチは2100円。本田さんの創作の腕が唸る料理の数々が絶品!

 よく知っている食材でもひと口食べたら、ものすごくおいしい! 「こんな食べ方があったんだ」と感動する想像を超えたメニューを届けたいという、本田さんの想いがカタチになっている名店なんです。

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ

 筆者は何度かお店を訪れていますが、その度にメニューが変わり、新しい体験をさせてくれるので、何度も行きたくなります。

 都内からでも日帰りで行ける距離なので、ぜひプチトリップして下諏訪の名店『本田食堂』へ足を運んでみてください。

(撮影・文◎加藤朋子)

●SHOP INFO

【食通が通う絶品店】下諏訪の『本田食堂』。異色の経歴を持つシェフの創作料理が愛されるワケ

店名:本田食堂

住:長野県諏訪郡下諏訪町広瀬町5382
TEL:080-8729-6671
営:ランチ11:30~14:00、ディナー18:00~22:00
休:日・月・火曜のランチ ※ディナーは営業
https://www.instagram.com/hondashokudo0808/

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