●都内近郊で人気のお出かけスポット、大山へ。おさんぽ達人が信仰の山として古くから親しまれてきた大山へ登り、グルメ巡りをしてきました。
パワースポットの大山阿夫利(あふり)神社のお詣りをして山歩きもできると、丹沢・大山は大人気の観光スポット。
筆者は、仕事で悩んでいたら同僚に「仕事運なら大山に行って大山阿夫利神社にお参りしてくるといいよ」とすすめられたのがきっかけで大山を登るようになりました。
冬は低山を楽しめる季節! 絶景に次ぐ絶景の大山へ登ろう

新宿駅から1時間弱の小田急線伊勢原駅で「大山ケーブル行」バスに乗り約30分、バス停からこま参道を約15分歩いて大山ケーブル駅へ。ケーブルカーに乗り約6分で標高696mの大山阿夫利神社下社へと到着します。

2200年以上の歴史があるという大山阿夫利神社。大山は別名、「雨降山(あめふりやま)」や「阿夫利山(あふりやま)」とも呼ばれます。名前の通り、かつては雨乞いの祈願もなされました。商売繁盛や社運隆盛といった仕事運にご利益があると言われています。

下社でお詣りを済ませたら、次は山頂の本社を目指し登山開始。初心者向けと言われるコースですが、なかなかに登り応えがあります。ポピュラーな表参道から登っていきました。富士山の見える富士見台を通り、山頂へと向かうルートです。
岩がゴツゴツの道や整備された木道を登り、身体を動かしていると、冬の空気の冷たさが火照った身体に心地よい!

登り続け、最後に2基の鳥居をくぐれば山頂です。

山頂からの眺めもぜひ堪能してください。標高1252mからの眺めは圧巻。冬は、葉の落ちた木が多く、空気が澄んで景色を見やすいのが魅力。ビューポイントが多く、山から海が見えるとはなんとも贅沢!

帰りはもと来た道を戻ることもできますが、違うルートもあります。見晴台や二重滝を巡るコースで、太陽の光が反射しキラキラ輝く相模湾の風景に、心ときめきながら下山しましょう。
下山グルメを満喫しよう!茶屋『さくらや』の“ルーメソ”で腹ごしらえ

山頂から下社まで戻ってきてヘトヘトになりお腹が空いたら、ごはんタイム。まずは、のれんが横になっていて“ルーメソ”と親しまれている『さくらや』に入りました。

頼んだのは、“ルーメソ”とも言うラーメンメニューの中から「正油ラーメン」。すっきりした正油スープが汗で塩分を失った身体に染み渡っていきます。他にも、おでんや団子、ソフトクリームとメニューが豊富なのでお茶タイムにも楽しめますよ。
●SHOP INFO
店名:さくらや
住:神奈川県伊勢原市大山12
営:平日9:00~16:30、土日祝8:30~17:00(日によって変更あり)
休:無休
天空の絶景カフェ『茶寮 石尊』で名物の升ティラミスを

スイーツと景色を両方楽しみたいなら、下社隣接のカフェへ入りましょう。『茶寮 石尊(せきそん)』は、神社のご神体である石尊さまから名付けられました。

室内席と外のテラス席があり、景色を楽しみたい人にはテラス席ですが、冬は厚着をして座りたい。

人気の「升ティラミス」に神社の御神水でいれた「コーヒー」。香り豊かで苦味と酸味のバランスのとれたコーヒーにホッと一息つきながら、ティラミスをパクり。濃厚な抹茶の味にクリームチーズの酸味があわさって、歩いた疲れを癒してくれます。
●SHOP INFO
店名:茶寮 石尊
住:神奈川県伊勢原市大山12
営:平日9:45頃~16:00(L.O.15:30)、休日~16:30(L.O.16:00)
休:不定休
https://www.afuri.or.jp/sekison/
こま参道で『とうふ処 小川家』の豆腐懐石を堪能しお土産を買おう

下社からケーブルに乗ってこま参道へ戻ってきても、グルメ処は盛りだくさん。367段ある階段の途中に、いのしし料理と豆腐料理の店や土産物屋が並び、昭和の風情が漂っています。

こま参道の途中にある『とうふ処 小川家』は、季節ごとの豆腐懐石がいただけると予約が殺到する店です。大山からの綺麗な水で作った大山豆腐は有名。観光地のざわつきから離れ、落ち着いた和の空間の中で滋味深い大山豆腐を堪能すると、旅に来た甲斐があったと思わせてくれますよ。
●SHOP INFO

●SHOP INFO
店名:とうふ処 小川家
住:神奈川県伊勢原市大山637

また、土産物屋には大山コマや大山豆腐といった名産品が多く、何を買おうか迷ってしまいます。大山を含む丹沢山系は水が綺麗な場所なので、酒造りも盛んに行われ、日本酒も種類が豊富。極上のお酒と豆腐があるだけで来た価値があります。
人々の願いを受けとめてきた信仰の山へ、いざ!

下社までなら登山未経験でも観光で行くことができるため、初詣がまだの人にもおすすめです。
日差しがあたたかな天気の良い冬の日こそ散策に最適! ご当地グルメへの期待も込めつつ、大山へ詣ろうではありませんか。
(撮影・文◎乃々)