●京都で見つけたおはぎのお店『小多福(おたふく)』で味わう、新しくてどこか懐かしいおはぎたちをご紹介。
京都で食べたいスイーツはやっぱり和菓子。
かつて祇園には『小多福(おたふく)』というおはぎの名店がありました。そのお店が一度閉店し、世代交代してリニューアルオープン、再び人気店となっているので実際に食べに行ってきました。
祇園の小さなおはぎの名店が

お店があるのは京阪電車の祇園四条の駅から南東へおよそ徒歩15分ほどの場所、京都でも有名な神社の一つである安井金比羅宮の目の前です。
かつてのお店は小さな福が多くありますようにと『小多福』という店名で、その名前にぴったりな色とりどりの小ぶりなおはぎをおばあちゃんが販売していました。
地元の人にも愛されるお店でしたが2021年5月に閉店。その製法と店名を受け継いだのが、今回紹介するお店となっています。

移転前のお店から歩いて2~3分の場所にあり、ショーケースにはやっぱり色とりどりのおはぎが並んでいました。定番から変わり種までいろいろラインナップがあり、選ぶのが楽しい!
何を買おうか迷うのですが、今回は手土産用に6種類買って、購入者の特権として、買ったその場で食べるように2種類ほど購入しました。
実はイートインもできる小多福のおはぎ

ちなみにこちらの小多福、基本はテイクアウト販売となっていますが、敷地内に小さなイートインスペースがあるので、買ってすぐ食べることもできます。
ご当地グルメはその場で食べたいですが、食べ終わった容器を持ち歩くのは大変ですし、この配慮は旅行者にとってはありがたいですね。イートインということで、せっかくなのでドリンクも付けました。

イートイン用に注文したおはぎはピスタチオと青のり古代米。
ピスタチオは代が替わったのを象徴するような変わり種のおはぎ。
先代のお店でも梅味のおはぎなどもあってバリエーション豊富でしたが、代替わりした2代目小多福はさらにパワーアップしています。

ドリンクに選んだのは、抹茶豆乳ラテ。実は2代目はそもそもお豆腐屋ということで豆乳ラテも絶品でした。クリーミーで仄かな甘さの豆乳と抹茶のほろ苦さ、おはぎの甘さなどが絶妙なんです。
色合いも形もこだわった小さなおはぎたち

手土産用に6個入りを購入したのですが、この小さくてコロコロとカラフルな小さいおはぎは、見ているだけで幸せな気持ちになります。
香ばしくてサッパリした甘みが魅力のほうじ茶、すりごまの掛かった西京味噌、ツートンのカラーがかわいい抹茶の香る京抹茶、赤米の上に梅がん9って甘酸っぱさがクセになる縁喜米、変わり種の定番である香ばしいきな粉など一つ食べるごとにさまざまな楽しさがある本当に色々なラインナップ。
特にハマったおはぎ「西京味噌」

個人的に特にハマったのが、西京味噌。味噌の風味にプチっとしたすりごまの食感がアクセントになっていて京都らしさと斬新さが見事に共存していました。

それらのカラフルおはぎの中にあっても絶対王者の粒あん。おはぎの代名詞的な存在のテイストで、先代の小多福から続く甘みの強い優しい味わい。いろいろバリエーションがあってもスタンダードな粒あんのおはぎがちゃんとおいしいと信頼感もグッとアップしますね。
誰が行っても自分にピッタリなおはぎと出会える小多福。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
小多福(おたふく)
住:京都府京都市東山区下弁天町51-4
TEL:090-7908-5111
営:11:00 ~ 17:00
休:月・火曜
https://otafuku-ohagi.com/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。