●新橋で「ちょっと昼から一杯」。そんな大人の楽しみが叶う江戸時代創業の老舗『能登治(のとじ)』でそば前の楽しみ方を紹介します。
新橋の赤レンガ通り沿いに佇む、江戸時代創業の老舗『能登治(のとじ)』。幕末の安政年間(1854~1860年)に創業。赤坂で始まり、明治16年(1883年)に現在の新橋に移転した老舗蕎麦屋です。

歴史を重ねる店構えですが、店内は清潔感にあふれ、完全禁煙。女性一人でも気兼ねなく入れる落ち着いた雰囲気が魅力なのです。
冷えたビールと板わさで昼飲みスタート

名だたる蕎麦屋が加盟する「木鉢会」に名を連ねる名店として、その味わいは折り紙付き。そば粉には北海道産の胴搗き粉を使っています。胴搗きは蕎麦の実を餅のように突いて殻を分離する昔ながらの製法で蕎麦の香り、旨味を堪能できます。この粉を使って打った二八そばは、しなやかな喉ごしと上品な香りで魅了します。
ということで蕎麦をいただく前のお楽しみからスタート。まずは冷えたビールと板わさでスタート。シンプルながら、ツンと香るわさびと弾力あるかまぼこが最高の組み合わせです。

徐々にエンジンがかかってきたところで、日本酒に移行。

締めはシンプルなせいろで蕎麦の旨みを

同店で特にお気に入りなのが、「玉子焼き」。上品な甘さで、ぷるんとした食感で口の中で解けていく。大根おろしの辛味との相性も抜群でお酒もすすむ一品です。
蕎麦屋はやっぱり蕎麦がおいしくなくっちゃ

昼呑みの締めには、せいろそばを注文。細めの二八そばはつるりとした喉越しとコシがあり、出汁の効いたつゆがそのおいしさを引き立てます。

この店を知っている人なら、「なぜ鴨を食べなかったの?」とお思いかもしれませんが、楽しみというのはとっておくもの。次回は名物の鴨せいろを食すと心に決め再訪を誓うのでした。
●SHOP INFO
能登治(のとじ)
住:東京都港区新橋3-7-5
電:03-3591-3584
営:月~金 11:00~20:30、土・祝11:00~15:00
休:日曜