●大阪屈指のお花見スポット「大阪城公園」。観光の合間に立ち寄りたいおすすめランチもご紹介します。
暖かい日が増えてきて、待ちに待ったお花見の季節がやってきました。大阪には花博記念公園や造幣局、毛馬桜之宮公園など桜の名所がたくさんあります。中でも人気なのが歴史的建造物と豊かな自然を一度に楽しめる「大阪城公園」。
3月下旬から4月中旬にかけて約3000本の桜が咲き誇り、毎年たくさんの観光客が集まります。今回はそんな大阪城公園の見どころと、周辺のおすすめグルメをご紹介します。
さくら名所100選に選ばれた「大阪城公園」

天正11年(1583)、豊臣秀吉によって築かれた大阪城。総面積105.6haの広大な公園には大阪城天守閣をはじめ、西の丸庭園、梅林などさまざまな施設があり、歴史的建造物の多くが重要文化財に指定されています。
2025年3月15日(土)から5月11日(日)まで、園内に咲く花々を楽しむ「大阪城春まつり2025」を開催中。ソメイヨシノやヤマザクラ、遅咲きのヤエザクラなど数種類の桜が植えられており、シーズンの終わりまで楽しめます。4月~5月はフジやツツジ、サツキなども咲き始めるので、桜の時期が終わったあとも春を満喫できます。
新しい立ち食いそばとして注目のお店『あぼす -ABOS-』

観光の合間にぜひ訪れてほしいのが、2023年1月にオープンした『あぼす -ABOS-』。”安くて味はそこそこ”という、立ち食いそばのイメージを覆す新進気鋭のお店として注目を集めています。
訪れてみると、そば屋とは思えないスタイリッシュな店構え。店内は木の温かみがあるモダンな作りで、立ち食いそばに馴染みがない人でも気軽に入れる雰囲気です。
人気メニュー「和牛肉そば(温)+生たまごトッピング」

入り口のレジで「和牛肉そば(温)+生たまごトッピング」を注文し、番号札を受け取ります。番号が呼ばれてカウンターに取りに行くと「まずはそばだけを食べて、途中でたまごを崩してください」と店員さん。
大阪・吹田の窯元でひとつひとつ手作りされた器に、透き通った香り高い出汁とそばが盛られており、上にはたっぷりの牛肉、ねぎ、中央には濃いオレンジ色の生卵がのっています。

出汁は、鹿児島県産の鰹節や北海道産の利尻昆布など国産にこだわった材料を数種類混ぜ合わせ、店内でじっくりと時間を掛けて関西風に仕上げているのだとか。一口飲んでみると、上品な旨味とほどよい塩気が広がります。
そばは北海道産の石臼挽きのそば粉を使用し、和風出汁に合うように開発された生麺。20年来のそば打ち職人が製麺しており、気温や湿度によって粉の配分を変えているそうです。つるつるとした細麺で、のど越しが抜群。想像していた立ち食いそばのレベルを遥かに超えていました。

こだわりのそばと合わせるのは、和風出汁と甜菜糖でじっくり甘く炊いた黒毛和牛。薄切りで口当たりがよく、噛むと牛肉の旨味とやわらかな甘みがじんわりと溢れ出てきます。それでいて、味付けが濃すぎないので繊細なそばや出汁の味を全く邪魔していません。
半分ほど食べ進めたところでたまごを割ってみると、一気にまろやかな味わいに変わります。
大阪城で感じる春の訪れ
大阪城公園で春の景色を満喫したあとは、新進気鋭の立ち食いそば『あぼす -ABOS-』でこだわりの一杯を。観光とグルメを楽しむ贅沢なひとときを過ごしてみませんか?
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
あぼす -ABOS-
住:大阪市中央区大手前1-6-4リップル天満橋ビル1階
TEL:06-7777-5522
営:月~金8:00~15:00、土日11:00~15:00(立呑み天ぷら一品蕎麦 月~金16:00~22:00)
休:祝日
https://www.instagram.com/abos_soba/