⚫︎神奈川・葉山で薬膳カフェ『雨も晴れも』を営むacoさんが教える、季節の不調を改善する「体に効くレシピ」。春はお腹の働きを良くする「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」をご紹介します。

 春は体も肌も調子を崩しがち。何を食べたらいいの?

 薬膳カフェを営む中医薬膳営養師のacoさんに、とっておきの春の養生レシピと、今食事で気をつける点を聞きました。

「今は、花々が咲き、緑が芽吹き、清らかでいきいきとしたエネルギーに満ちた季節。成長、伸びゆく季節ですが、自然界は冬眠から覚めたばかり。まだ本調子ではありません。

 そんななか、バランスを崩しやすいのが春の五臓にあたる「肝」。肝の不調から、自律神経が失調したり、めまい、かゆみ、発疹、イライラ、ストレス、目の充血、目の不調、お腹の不調、便秘などが起きやすい時期になります。

 だからこそ、「肝」自体をサポートをする食材や、肝の働きと関わりの深い「血」を補う食材、「気」を巡らせる食材、お腹の働きを良くする食材を摂ることがとても大切なんです」(acoさん)

 今回の春の養生レシピは、「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」。春に摂り入れたい食材がたっぷり、おいしく味わうことができますよ。

「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」の作り方

【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」

 山菜たっぷり春のビビンバは、肝をサポートするウド、セリ、アサリ、菊花がたっぷり! 血を補うほうれん草、アサリもおいしさを添えます。筍は便通を促しデトックスをサポートしますが、体を冷やしますので食べ過ぎには注意してくださいね!春は気があがりやすいので、辛くしすぎないよう、コチュジャンを入れすぎないのもポイントです。

【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」

材料(4人分)

お米 2合
日本酒 大さじ2
アサリ 砂抜きしたもの 300g
せり 塩茹で 適量
ウド 酢水につけてから茹でる
ほうれん草 塩茹で 適量
たけのこ 茹でるまたは水煮 適量
しいたけ 切って蒸し焼きにする(茹でたりするのでもOK) 適量

食用菊の花 酢水でさっとゆで、塩、砂糖、お酢各少々で味付けしておく

(ナムルたれ)
塩 小さじ1/3
にんにくすりおろし 少々
砂糖 小さじ 1/3
白こしょう 少々
醤油 大さじ1と1/2
ごま油 大さじ1
白ごま 適量

(ビビンバタレ)
醤油 大さじ1
砂糖 小さじ1弱
コチュジャン 大さじ1/2
すりおろしにんにく 少々
ごま油 大さじ1
白ごま 適量

作り方

1.お米の上にアサリをのせ、日本酒を入れ炊飯する。炊き上がったらアサリを取り出す<point>水加減は普段より日本酒の大さじ2の分量程度少なくしましょう。

【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」
[食楽web]

2.タレは合わせておく

3.食材はそれぞれ切ってほうれん草、たけのこ、椎茸はナムルたれ適量で味付けする。アサリ、セリ、ウドはビビンバたれ適量で味付けする

【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」

4.器にご飯をよそい、具をのせる

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【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」

「春の食材に多いのですが、ビビンバでは体を冷やす食材を多く使っています。ニンニクで多少中和されますが、冷えが気になる人、お腹の弱い人は温かいお味噌汁を添えたり、小ネギを散らすなどして冷えすぎないよう工夫してみてください」(acoさん)

●著者プロフィール

【体に効くレシピ】自律神経やお腹もととのう。春の美味たっぷりな「山菜たっぷり春のアサリビビンバ」

中医薬膳営養師 樋口彰子(aco)

神奈川・葉山にオープンした薬膳カフェ『雨も晴れも』の料理家・店主。里山風景の中で、薬膳を中心とした1DayリトリートサロンPomegraも主宰。オンラインでの体質改善指導なども行う。「薬食同源(医食同源)を身近に。薬膳を難しく考える前に、食事は楽しく美味しくてこそ健康につながる。まずは普段使う食材の効能を知って、食事に取り入れてもらいたい」。そんな思いから、簡単に作れて美味しく食べられる「心も体も満たす薬膳」を提案している。
https://www.instagram.com/akiko.higuchi_amehare/

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