●東京にある地方のアンテナショップをめぐり、そこで買える絶品「和菓子」を探してきました。今回は北海道の名産品が集まる『北海道どさんこプラザ』です。
お待ちかね、東京に数あるアンテナショップの中でも屈指の人気を誇る『北海道どさんこプラザ 吉祥寺店』にやって来ました。その名の通り、北海道のグルメを集めたアンテナショップです。

店頭には季節に合わせたご当地グルメが並ぶほか、北海道ミルクや夕張メロンを使用したソフトクリームも販売しています。
いざ、ここで見つけた北海道発の絶品和菓子をご紹介していきましょう。
島川製菓「ミルクカステーラ」

北海道産の小麦粉、ミルク、鶏卵を使用して作られている「ミルクカステーラ」は、北海道の人なら誰でも知っているほどポピュラーなお菓子。
一般的な「カステラ」のしっとり感はなく、もっちりとした食感。どちらかというと駄菓子寄りで、口の中の水分をもっていかれる系カステラなので、飲み物と一緒に食べるのがベスト。

味わいは、ミルクの香りがほんのりと漂い、北海道出身の人でなくても、どこか懐かしい風味を感じると思います。
アイスクリームと合わせたり、コーヒーに浸してティラミスのスポンジに仕立てるなど、手作りスイーツにアレンジするのもオススメです。
山樹氷「ハッカ樹氷」

「ハッカ樹氷」は、生豆から炊いた金時豆にハッカの糖衣をまとわせた白い甘納豆。実はこれ、『北海道どさんこプラザ』のスタッフ一推しの商品。
製造しているのは北海道北見市にある株式会社山樹氷。北見市は、かつて全世界のハッカの七割を生産していた街で、今でもハッカを使った商品の一大生産地として知られています。

豆は厳選した国産大正金時豆。

ハッカの爽やかな香りと適度な甘味でリフレッシュできるので、疲れが出がちな午後のおやつに最適です。
ほんま「月寒あんぱん」

「月寒(つきさむ)あんぱん」は、北海道で100年に渡って愛される超ロングセラー商品。北海道産の良質な小豆をじっくり練り上げたこしあんを薄皮で包んでいます。
ギッシリとあんが詰まっていて、あんぱんというより饅頭寄り。北海道産の小豆の風味とソフトで上品な味わいはコーヒーとも相性が良さそう。

サイズも手頃なので、外出先で食べるのにぴったり。あんがギュッと詰まっていて小さいのに満足感が高いのも魅力です。
このほか、漫画『ゴールデンカムイ』バージョンのパッケージもあるので、原作ファンの方はぜひ。
もりもと「豆を楽しむ北海道どら焼き」

千歳市に製造工場がある「もりもと」は、和菓子や洋菓子、パンなど北海道産の素材にこだわったスイーツを販売しています。
『北海道どさんこプラザ』にはエリモ小豆と白豆の2種のみ販売されていました(光黒豆、大正金時もあるようです)。

小豆本来の風味と甘みの十勝産「エリモ小豆」と、やさしい甘みと上品な風味の「大手亡豆」の粒あんをふっくらとしたどら焼き生地で挟んでいます。

断面を見ると、大粒の豆がゴロゴロ入っていて、まさに“豆を楽しむ”どら焼き。北海道産の豆の旨みがギュッと詰まっています。
タケダ製菓「仲よしあめせん」

タケダ製菓の「仲よしあめせん」は、北海道産小麦を使用した“南部せんべい”のようなせんべい2枚に麦芽水飴を挟んだお菓子です。
夏場は溶けやすいため、製造はいったん4月で休止になりますが、店舗で販売中のものは5月末頃までの賞味期限のものが並んでいます。(4月現在)

麦芽水飴が偏るので、半分に割るときは、平らなところにおいて落ち着かせてから割ることをお勧めします。

素朴な味わいのおせんべいと、麦芽水飴の甘じょっぱい味わいがクセになる一品。在庫がなくなり次第、販売が再開したらすぐに買いに行きたい! と待ち遠しくなるほどハマりました。
●SHOP INFO
北海道どさんこプラザ 吉祥寺店
住:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1 東急百貨店吉祥寺店 3F
TEL:0422-21-5517
営:10:00~20:00
●著者プロフィール
牡丹餅あんこ
フリーライター・編集。グルメ誌、旅行誌、女性誌、Webの取材、撮影、執筆、編集、イラストを担当。さまざまな土地のお土産やご当地グルメを歩いて探すのが好き。