●京都と言えば、京料理、日本料理を食べたくなりますが、あえて洋食を食べに行きませんか? 関西在住のライターがおすすめする名店の味を紹介します。
京都といえば和食のイメージが強いものの実は洋食文化も根付いています。
ぜひ、京都旅行の参考にしてみてくださいね。
芸妓さんの声から誕生した『グリル富久屋』の「フクヤライス」

まずは、老舗の歴史ある一皿から。宮川町の花街にたたずむ『グリル富久屋』は、創業100年を超える老舗洋食店。昔ながらの洋食屋さんという佇まいで、店内には芸妓さんや舞妓さんのうちわが飾られ、長年愛されている様子が伺えます。

名物は、芸妓さんの「やわらかいオムライスが食べたい」というリクエストから誕生した「フクヤライス」。見た目からして華やかで、半熟のとろとろ卵の上に、トマトやマッシュルーム、グリンピースがバランスよく。中のケチャップライスも主張しすぎず、全体をふんわり、やさしく包み込みます。花街の文化が生んだ一皿は感動すら覚えます。
●SHOP INFO
グリル富久屋
住:京都府京都市東山区宮川筋5-341
TEL:075-561-2980
営:12:00~21:00(L.O.20:30)
休:木曜、第3水曜休
ピラフが鶏肉の中から現れる!『SALAO』の「大人のチキンライス」

京都市役所前駅から歩いて6分ほど、街中の落ち着いた一角に佇む『SALAO』が見えてきます。上品な空間づかいが印象的なお店は、普段使いから特別な日の食事にも使いやすいスタイリッシュな雰囲気の洋食店です。

ここの看板メニューは、「大人のチキンライス」。
●SHOP INFO
SALAO(サラオ)
住:京都府京都市中京区二条通柳馬場東入晴明町667-2
TEL:075−213−0201
営:11:30~16:00(L.O.15:00)、17:30~21:00(L.O.20:00)
休:月曜
昔懐かしいグラタンが食べたくなったら。『グラタンハウス バイラヴィエンヌ』の「エビグラタン」

地下鉄・北山駅、こちらも住宅街の中にひっそりと佇む『グラタンハウス バイラヴィエンヌ』。昭和の喫茶店を思わせるレトロな建物を入ると、店内もあたたかみのある空間が広がります。

看板メニュー「エビグラタンのランチ」は、注文後にじっくり焼き上げるので、グツグツと音を立てながら運ばれてきます。焼き立てをあふあふしながら味わうと、豆乳と白味噌を使った濃厚なホワイトソースが口いっぱいに幸福を運びます。具材のエビもぷりぷり。別添えのパンにのせて食べれば幸せも倍増です。
●SHOP INFO
グラタンハウス バイラヴィエンヌ
住:京都府京都市左京区下鴨北園町51
TEL:075-701-2273
営:11:30~15:00(L.O.14:20)、17:30~21:30(L.O.20:40)
休:月・金曜
カレー×チャーハン×カツの衝撃!『キッチンゴン』の「ピネライス」

親しみやすい雰囲気の『キッチンゴン 本店』はランチ時、地元の常連客を中心ににぎわう人気店。名物「ピネライス」なる料理を目当てに、観光客も足を運びます。

「ピネライス」とは、チャーハンに薄切りトンカツをどーんとのっけた上から、カレーを豪快にかけたインパクト絶大の一皿。見た目はまるでカツカレーですが、食べてみるとその正体はまったく別物。パラッと香ばしいチャーハンとスパイス控えめのカレーが絶妙に絡み合います。初めての味わいに思わず、「うまっ」と声が出たくらい。京都の“ローカル洋食”を体感したい時は、ぜひ!
●SHOP INFO
キッチンゴン 本店
住:京都市中京区六角通高倉東入プラネシア六角高倉1F
TEL:075-255-5300
営:月~金曜11:00~14:30、17:30~21:00
土日祝11:00~21:00
休:水曜