「中華せいろ」がなぜ、ブームなのでしょうか?
それは蒸すだけのほったらかし料理なのに、食材の旨みを逃さず、栄養たっぷりに味わえること。そしてヘルシーな料理でダイエッターからも注目を集めているから。
今回は基本の料理レシピが人気のフードクリエイターユニット「東京ソロごはん。」の料理担当・ウェッティさんに、中華せいろの選び方から使い方、おすすめのモーニングレシピを教えてもらいました。ぜひ、参考にして「中華せいろ」の達人になってください!
初心者におすすめの「中華せいろ」は?

まず、初心者におすすめしたい中華せいろは、価格がリーズナブルな杉と竹。杉は軽くて木の香りが楽しめます。竹は杉よりも耐久性があり、香りが少ないので料理を選びません。
料理や人数に合わせたサイズを選ぼう

1~2人分は18㎝、2~3人分は21㎝、3~4人分は24㎝が一般的。写真のサイズは21㎝。1人分でもワンプレートのように使いたい方におすすめのサイズです。
時間差で蒸すことができるので2段あると便利。最大3段まで重ねて蒸すことができます。

【使い方1】最初に「空蒸し」する利点とは?

購入したせいろを初めて使用する時は、一度「空蒸し」をしましょう。
1.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、水洗いした空のせいろを15分ほど中火で蒸す。
2.蒸した後は固く絞った濡れ布巾で拭いて乾かす。
空蒸しをすることで木くずや汚れ・木のにおいをとることができます。
【使い方2】使用前に水で濡らそう。基本の火加減は?

焦げ付きを防ぐため、使う前にせいろ全体を水で濡らしましょう。注意点は、ゆがみや壊れる原因になるので、せいろを長時間水に浸さないこと。
火加減は基本、中火~強火で蒸気が上がる火加減で調理しましょう。杉や竹のせいろは30分以上の加熱には不向きで、耐久性が弱まってしまうおそれがあるので30分以上の加熱はなるべく避けましょう。
【使い方3】色移りする調理にはクッキングシートを

肉や魚、油など匂いや色移りする食材をのせる場合は、クッキングシートをひくとせいろが汚れずにすみます。水分を落としたい料理の場合は、クッキングシートに穴をあけるのがおすすめ。
【使い方4】手持ちの鍋には「蒸し板」を活用

【使い方5】皿を使う場合は「蒸し布」をひく

お皿を入れて調理する場合は、下に布を敷いておくと調理後取り出しやすいですよ。
【使い方6】高さのあるものを蒸したいときは?

せいろを逆さまにして重ねると、高さのある器や食材も蒸すことができます。
【使い方7】使用後の洗い方・乾燥

水洗いをするとせいろが乾くまでに時間がかかるので、濡れぶきんで拭く。汚れた場合はたわしで洗い、しっかり水気を拭きましょう。

洗った後は、風通しの良い場所で陰干しを。フックにかけて吊るすと場所をとらず、乾きやすいです。乾燥後も通気性の良い場所に保管しておくのがおすすめ。
【おすすめモーニング料理】パンがふわふわ、もちもちに! 栄養満点な朝食を

最後におすすめのワンプレートモーニングを。
せいろでパンを温めると、固くなったパンや冷凍したパンもふわふわになるのでおすすめ! ベーグルのようなもちもち系のパンは更にもちもちになって感動の美味しさ。

一緒に野菜や卵を蒸せば、バランスの良い朝食ができます。蒸し器はそのまま食卓に出して器としても使え、洗い物も簡単なので忙しい朝にちょうど良いですよ。
●料理家プロフィール

東京ソロごはん。
フードコーディネーター・ウエッティと、フォトグラファー・はしもっちゃん 2人によるフードクリエイターユニット。「ひとりごはんが楽しくなるお料理」を毎週金曜日18時YouTubeにて動画配信中!
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