●登り応えあり、絶景も堪能できる筑波山と、名物「つくばうどん」や「カリントウ饅頭」を味わう、おいしい山さんぽをご紹介。
筑波山は男体山と女体山の2つの山頂がある山です。
そこで、森林活動ガイドの資格を持つさんぽ好きが歩いてきました。
信仰の山に登る! 白雲橋ルートから2つの山頂を目指す

筑波山はいくつかコースがあり、自分に合ったものを選べます。都内から公共交通機関で行くと、つくばエクスプレスの区間快速で秋葉原駅から1時間弱。筑波山神社へお詣りするなら、つくば駅から筑波山シャトルバスで40分弱の筑波山神社入口で降りればすぐで、日帰り登山ができます。

筑波山神社は3千年の歴史があり、縁結びや夫婦円満、家内安全ほか、数多くのご利益があると言われています。2つの山頂には本殿があり、拝殿から山頂にかけてが神社の境内です。

お詣りしたら、いよいよ登山道へ入っていきましょう。白雲橋(しらくもばし)コースか御幸ヶ原コースがおすすめ。標準タイム90分~110分ほどで各山頂へと登っていけます。足に自信がない人でも、山頂近くまでケーブルカーやロープウェイがあります。

女体山へと向かう白雲橋コースは、山頂近くになると岩場の道となり、さらに奇岩怪石が並び見所満載。

御幸ヶ原コースは、ケーブルカー沿いに男体山頂へと登っていくコース。御幸ヶ原という広場にあるケーブルカー駅横に出ます。
登山をする際は、登山装備や登山届提出など万全を期してくださいね。

女体山の山頂直下は道が狭く、休日は渋滞することもあります。並んででも山頂からの絶景をぜひ堪能してください。
山歩き中にお腹が空いたら「つくばうどん」

山に来たら茶屋や山グルメも気になりませんか?
女体山と男体山を繋ぐ山頂連絡路に何軒もの茶屋があり、ひと休みやランチができます。今回は女体山近くの『せきれい茶屋』に入ってみました。

筑波山で食べて欲しいメニューが「つくばうどん」。つくばの地のものを使用している名物うどんで “つくば”の“つ”がつくば茜鶏のつくね、“く”はごぼうをはじめとする黒野菜、“ば”は豚バラ肉という具材の語呂合わせ。うどんも茨城県産の小麦粉を使用していて、ツルッとコシのあるうどんに野菜や肉も楽しめて、登山疲れも癒やされます。
●SHOP INFO
せきれい茶屋
住:茨城県つくば市筑波1
創業100年以上!おみやげ屋の「カリントウ饅頭」も

お土産にこだわりたい人におすすめしたいのが、老舗のおみやげ屋『沼田屋』の「カリントウ饅頭」。夕方に行くと売り切れている日もある絶品饅頭です。下山後の寄り道として、余力が残っていれば筑波神社から歩いて30~40分でたどり着けます。

買ってすぐ食べると、サクサク、カリカリの揚げ立ての味がたまりません。黒糖饅頭を揚げてあるので香ばしく、バスを途中下車して買いに行く人がいるのにも納得の味ですよ。
●SHOP INFO
沼田屋
住:茨城県つくば市沼田1400
営:9:00~18:00
茨城のパワーと食を楽しむ山旅へ!

茨城のシンボルに登り、その土地のものをいただく、茨城を大満喫できる山歩き。筑波山が「西の富士、東の筑波」と言われたり、「紫峰(しほう)」と呼ばれたり、様々な異名を持つのは人々に厚く信仰されてきたからこそ。百人一首にも謳われるその姿を見て、登って、パワーを感じてみてください。
(撮影・文◎乃々)