●東京のチャーハンマニアに教えてもらった都内の美味しい店をご紹介!今回は麻布十番の『永新』さんの「五目炒飯」です。
東京都内のフィットネスジムでトレーナーとして働く秋山龍栄さん(仮名・43歳)さんは、自他共に認めるチャーハンマニア。
都内でチャーハンがおいしいと言われる名店はもちろん、見逃されがちな辺鄙な場所の町中華も食べ歩き、さらに自宅で店のチャーハン再現にも挑戦するガチ勢です。
そんな秋山さんが今回オススメしてくれたのは、港区・麻布十番にある『中国料理 永新』さんです。
麻布といえば、富裕層や著名人が住む街ですが、“麻生十番商店街”という昔ながらの商店街があり、そこには老舗の蕎麦屋、豆菓子屋、甘味屋などがあったり、はたまた今流行りのスイーツ屋さんやカフェがあったりと、新旧混在している面白い街です。
さっそく秋山さんに、推しの理由を聞いてみました。
中華ちまきのような旨味たっぷりのチャーハン

――麻布十番といえば六本木のお隣で、高級住宅やタワーマンションが連立するセレブな街のイメージですが、『永新』さんはどんなお店なんでしょうか?
「『永新』は商店街の一角にあり、1961年創業の老舗中華屋さんです。赤いヒサシとレンガの外装なので、西洋料理屋さんみたいにも見えますが、気さくな街の中華屋さんです。場所柄、有名人もよく訪れているようです」
――『永新』さんを知ったきっかけは?
「麻布在住のお客さんのパーソナルトレーニングをやっていて、週に何回かその方のご自宅に伺うんですね。私がチャーハン好きだと知ったその方が、商店街にある『永新』さんはなんでも美味しいから、きっとチャーハンも美味しいよ、と教えてくれたんです。聞いたその日に直行しました(笑)」

――メニューを見ると、「五目炒飯」が1550円。一般的な町中華よりお高めですよね。
「高いな~と私も思いました。でも、食べたら納得できました。一言で言えば高級中華みたいに上品な味わいなんです。
――具体的には?
「食感はしっとり系。大きなエビが上にのっていて、賽の目に切ったチャーシューとグリンピースがたっぷり入ってます。卵とネギも満遍なく行き渡っていて、全体的なバランスが素晴らしい。ご飯に染みた旨味も濃厚です。しっとりはしているけど、油感はさほどなくて、くどさはありません」

――確かに写真を見ているだけでも美味しそう。けっこうボリューム感もあるように見えますが?
「ボリューミーですね。チャーハンの量って、店によってかなり差があるんですが、茶碗1杯程度を基準としたら、ここは茶碗2杯くらいはあるかな。ちなみに、昼はランチをやっていて、1000円ちょっとで麻婆丼やラーメンが食べられます。ただ、せっかくならやっぱりチャーハンをぜひ食べてみてほしいですね」
まとめ

というわけで、筆者も『永新』さんに行って「五目炒飯」を食べてきました。お店は1階と2階にフロアがあって、平日のお昼でもほぼ満席。ご年配の方が多い印象でした。
そしてチャーハンですが、確かにしっとりしていて、ちまきのような旨みの強い美味しさ。チャーハンだけでなく、他のメニューもいろいろ食べてみたくなりました。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

中国料理 永新
住:東京都港区麻布十番2丁目2−7
TEL:03-3451-3051
営:11:30~14:00、17:00~19:30
休:水