朝ご飯を食べるシチュエーションで、高いポテンシャルを誇るのが市場。
関西の市場の朝ごはん事情を調べていると、とんでもない量のお刺身定食を食べられる穴場的なお店を神戸に発見! 実際に食べに行ってきました。
『神戸市中央卸売市場 東部市場 食堂』へのアクセスは?

今回の朝ごはんの穴場、市場。朝早くからやっていて、食に携わる人の多い市場のご飯なので美味しいのは当然ですが、ちょっと入りづらくなかなかハードルが高いのも事実。
今回紹介するお店は、そういった意味でもかなり高難易度だけど、朝ごはんのクオリティーは最高という、まさに超穴場的なお店となっています。
本日朝ごはんを食べにやってきたのは、兵庫県の深江駅。阪神電車でいうと芦屋の一つ西隣の駅で、大阪と三宮の中間くらいにある町となっています。
店舗情報では駅からかなり南、海上の埋め立て島の中にある「神戸市中央卸売市場 東部市場」の中にあるとのこと。地図を頼りに歩きだすと、市場近くということもあってトラックがバンバン通っています。駅から伸びる道を南へ南へ進んで大きな歩道橋を越え、橋を渡って20分ほど歩くと無事に市場に到着。
なのですが、建物の前に立っても飲食店のありそうな雰囲気はゼロ。入口すぐの管理棟の守衛の人に恐る恐るお店を確認すると、行き方を教えてくれたので確かにお店は存在しているようです。

教えてもらった通り、管理棟裏のらせん階段を登って高架になっている渡り廊下を進み、隣の棟へ。途中、海と兵庫の山々が一望できる絶景が広がっていました。

そしてお店のある棟へ到着したのですが、まだお店のある雰囲気はなし。

こちらがお目当てのお店入り口。ちなみに中に入っても社員食堂のような感じ、というか市場で働く人用の食堂が一般開放されているというスタンスのお店らしいです。

しかも筆者、朝イチの9時に行って一番乗りだったので、お店の人に声を掛けてもらうまでごはんが食べられるか不安は消えませんでした。
ここまでのお刺身定食は初めての体験だった

色々と不安が大きかったものの無事に到着したので、気を取り直して食べようとメニューを見てみると、イチオシの看板メニューはお刺身の定食とのこと。
値段とランクがあるそうなので、デラックス定食をオーダー。ごはんのサイズを選べるのですが、100円でお味噌汁をあら汁に変更し、ご飯は中でオーダーしました。

番号札を渡されて待つことしばし。登場したのが、星型のお皿に盛られたお刺身の山。これが1人前とは!居酒屋などでは2人前どころか4人前くらいありそうなボリュームです。
これにご飯と小皿2個、丼サイズのあら汁が登場。

テーブルに運んで並べてみると、とんでもない物量。

脂が最高に乗り、旨味も抜群のサーモン、トロッとした食感の中にも筋肉繊維の質感も美味しいマグロ、弾力のあるタコに、口の中で優しくほどける繊維が美味な貝柱など…とにかく贅沢すぎる。

フワッとした食感に薬味たっぷりのサワラの炙りなど、それぞれの食材の鮮度も提供の仕方も素晴らしく、どれを食べても美味しくも楽しい、という幸せのてんこ盛りとなっています。
量もとんでもないので、島育ちで魚をたっぷり食べてきた筆者でも大満足のボリュームとなっています。

丼サイズのあら汁は、一度焼いて香ばしさが増した大きな魚がドーンと入っているので頼むのを絶対オススメします。というか頼まないと損します! というレベル。
またこちらではご飯を頼むと半ば強制的にドリンクバー付きなので、食後のコーヒーまで付いてきて至れり尽くせり。
味、量、値段の全部が規格外。駅からもかなり遠く、お店の場所も分かりづらいのがネックですが、最高の朝ごはんが食べられる食堂でした。

神戸を訪れた際にはぜひお気軽に、とは言いづらいのですが、お店自体は14時までやっているので、わざわざ食べに行く価値大のお店です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
神戸市中央卸売市場 東部市場 食堂
住:兵庫県神戸市東灘区深江浜町1-1 神戸市中央卸売市場 東部市場 2F
TEL:078-414-8313
営:9:00~14:00
休:水・日曜
https://kobeuoyu.co.jp/dinning
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。