●日本最大級のフランス菓子の祭典『ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025』が開催中。今年の主役はフランス伝統菓子「サントノレ」。
7月1日から開催中のフランス菓子の祭典『ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025』。今年のテーマは、フランス伝統菓子であり、パティシエが生む芸術作品と称したい「サントレノ」です。
「サントノレ」は、シュー生地を使った台に小さなシュークリームを飾り、キャラメリゼやクリームで仕上げます。フランス菓子の中でも、職人の技と感性が問われる逸品です。
今回、注目したいのが、「北陸支援企画」と銘打たれた特別な取り組み。令和6年能登半島地震で被災した地域を支援するため、北陸産の食材を使ったサントノレが各パティスリーで提供され、美味なるスイーツを味わうことで支援の輪に参加できます。
目黒『ENTIER』の輪島の海塩&金沢醤油2種のサントノレ

目黒の人気パティスリー『Patisserie Boulangerie ENTIER』からは、趣の異なる2品が登場。ひとつは「グラスサントノーレ」。アイスクリーム仕立てのサントノレに、富山・南砺市の黒文字茶やライチソルベ、シューラスクなどを組み合わせています。輪島の海塩をアクセントに甘さにキレを加える塩使いに注目したい一品です。

もうひとつは「ロイヤルチャイとヤマト醤油のサントノーレ」。金沢市のヤマト醤油をキャラメルクリームに、スリランカのチャイやココナッツシュガーを重ねた一品。
三鷹『うーおの森』は幻の牛乳で作るカスタードが魅力の「能登オーレ」

三鷹の人気洋菓子店『うーおの森』では、奥能登にある寺西牧場のジャージー牛乳“ゴールデンミルク”を贅沢に使用した「能登オーレ」が登場。わずか7頭しかいない牛のミルクから生まれた、濃厚でミルキーなカスタードが魅力です。さらに、シュー生地には深大寺のそば粉を使用。地域に根差した素材づかいで、この店ならではのサントレノを味わえます。
京都『Les Moineaux』の「シャポー ド サントノーレ」は金沢最中と能登蜂蜜、ハーブを合わせた爽やかさ

築約160年の京町家を改装し、ヨーロッパ調アンティーク家具や小物を配する隠れ家風のパティスリー『Les Moineaux』。「シャポー ド サントノーレ」は、金沢の最中、能登の蜂蜜、タイムの香りを重ねて、麦わら帽子をイメージさせる一品。サクッとした最中と爽やかなシトロンのバランスが心地よく、物語性を感じさせる愛らしい見た目と味わいが光ります。
石川『ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA』:県産ブルーベリーと琉球紅茶チャイが織りなす「サントノーレパルマ」

石川県立美術館の1階にある石川県出身の辻口博啓シェフが手がける『ル ミュゼ ドゥ アッシュ』。北陸産素材を使用し、地産地消×高級感にこだわる同店からは、石川産ブルーベリーと琉球紅茶チャイを使った「サントノーレパルマ」が登場。香り高いチャイクリームとバニラクランブルの包容力で、フルーツの酸味をまろやかにまとめ上げます。
スイーツでつながる、ささやかな応援のかたち
全国のパティシエたちが、北陸の食材に想いを寄せて創作した特別なサントノレ。味わいの奥にある応援の気持ちにふれることで、スイーツの楽しみが一層深まります。この夏、甘くてやさしい支援の輪に参加してみませんか?
●DATA
ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2025
https://francepatisserieweek.com/