いま、中目黒で静かな話題を呼んでいるスイーツスタンドがあります。
2025年6月、駅高架下の複合施設『HVEN(ヘイブン)』内で販売を開始した『Bonchi Stand(ボンチスタンド)』です。
完熟フルーツを使ったレアチーズケーキバー

山梨県南アルプス市に拠点を構え、果物専門の小売卸業を営む新しい会社『Bonchi』は、熟練農家と直接契約し、木の上で完熟した果実を収穫当日に発送するという驚異的なスピードと精度を誇り、各地の農家が大切に育てた果実の価値を再定義する活動で注目を集めています。

『Bonchi Stand』の主力商品は、スティック状の「フルーツレアチーズケーキバー」。監修したのは、自由が丘『Babbo Angelo』オーナーのアンジェロ・コッツォリーノシェフで、お皿もフォークもいらない手軽さながら、その味わいはまるで高級パティスリーのような奥行きを感じさせる一品です。

「家で果物やホールケーキを食べるときって、誰かが“切る係”になりますよね。輪ができている中で、一人離れて黙々と作業する人がいて。誰もがその楽しい輪の中に入り、主役になれるようにしたいという思いから、バーの形を採用しました」(Bonchi代表取締役社長 樋泉侑弥さん)
シェアする人へのやさしさ、準備不要でこだわりのフルーツを楽しめるという現代のニーズへの応答でもあります。
職人の手仕事が細部にまで光る

今回、特別にキッチン裏の話も聞かせていただきました。
「果物は水分が多いものもありますから、レアチーズケーキの土台作りに苦心しました。ボンチのケーキは、刃を使わないのが特徴で、木の棒で空気を含ませながら、叩くように手作業で混ぜているんです」
常時8~10種。旬の果物をスイーツで味わう楽しみ

空気を含ませることで、スタイリッシュな形を保ちながらも、果物とのバランス、口どけの良さも計算されていて、1本1本にクラフトマンシップが詰まっていました。

ラインナップは常時8~10種。中でも、富士山の湧水で育った夏いちご「富士夏媛」を使用した「いちごレアチーズバー」は最も人気があり、メロンや桃、マンゴーなど季節のフルーツがラインナップされています。通年では、グレープフルーツやキウイ、いちご、焼きりんごもあり、お気に入りを見つけてみてくださいね。

完熟果実の美味しさをスティックケーキという新しい形で表現した『Bonchi Stand』。
●SHOP INFO

Bonchi Stand
住:東京都目黒区上目黒1-6-10 中目黒高架下「HVEN」内
営:10:00~19:00
休:不定休
https://bonchifarm.com/cafe