「神社コロッケ」は群馬県伊勢崎市では70年以上も前から愛され続ける、まさに"ソウルフード"なのです。
「神社」と「コロッケ」、一見ミスマッチなこの組み合わせ。
知らずにいるのは、あまりにももったいないかもしれません。その驚きの正体と、一度食べたら虜になるという魅力の秘密に迫ります。
なぜ「神社」? そこには戦後日本の"感動秘話"があった。

この不思議なコロッケが誕生したのは、戦後間もない1950年頃。「子どもたちにお腹いっぱいになってほしい」という一心で、ある夫婦が伊勢崎神社の前で屋台を始めたのがルーツだそうです。
じゃがいも、青のり、小麦粉というシンプルな材料で作られた、薄くてモチモチのコロッケは、たちまち子どもたちの間で大人気に。「神社で売っているコロッケ」だから「神社コロッケ」。その名の裏には、子どもたちを想う温かい愛情が込められていたのです。

一時は店主の他界で姿を消したものの、「あの味を絶やしたくない」と地元の人々が立ち上がり、その味は市内の惣菜店や飲食店へと継承されました。
テレビ番組で紹介されたこともあり、今や伊勢崎、いや群馬を代表する名物グルメとして、世代を超えて愛され続けています。
あなたはどっち派? 個性が光る"二大名店"の味を食べ比べ!
この「神社コロッケ」を味わうなら、絶対に外せない名店があります。
元祖の味を今に伝える王道!『ふらっと』

約1cmにも満たない極薄の生地に、旨味がぎゅっと凝縮。モチモチとした独特の食感は、まさに王道の「神社コロッケ」です。
グルメグランプリ優勝の実力派!『むらさき庵』

超人気店。そのコロッケは『ふらっと』よりもさらに薄く、衣の"カリッ"とした食感と、中の"モチッ"とした餡のコントラストが絶妙です。素材の優しい旨みが口いっぱいに広がる、繊細で上品な味わいは、一度食べれば忘れられません。
この素朴で、どこか温かい味わいは、現地でしか体験できない特別なもの。伊勢崎市民が羨ましくなる、その理由がきっとわかるはずです。
まとめ

この感動的なストーリーと、奥深い味わいを知ってしまったからには、もう確かめに行くしかありません。まずはこの記事で紹介した2つの名店を訪れ、その味を食べ比べてみてください。
一口かじれば、その素朴な美味しさと、地元の人々に愛され続ける理由に、あなたもきっと心を掴まれるでしょう。
●SHOP INFO
ふらっと
住:伊勢崎市連取町3290-5
TEL:080-6767-0082
営:金・土10:00~18:00/日10:00~15:00
休:月~木曜
むらさき庵
住:伊勢崎市昭和町1616-5
TEL:0270-21-6656
営:10:00~16:00
休:月・日・祝