太陽の光をたっぷり浴びた栄養満点の夏が旬の食材たち。おいしく食べるには、アウトドア料理が一番!
そこで、数多くのアウトドア料理本を手がける小雀陣二さんに、最新著『アウトドア料理大全』の中から、焚き火と炭火を使った絶品のアウトドア飯を教えてもらいました!
●著者プロフィール

小雀陣二(こすずめ じゅんじ)
1993年からアウトドア業界に身を置き、得意な料理を生かして手軽で簡単なアウトドア料理の手法やレシピを紹介。
焚き火料理:「グリルドトマト&エッグプラント」の作り方
「アウトドア料理に欠かせないトマト、オリーブオイルとの相性も抜群なナスとの最高の組み合わせ。見た目もいいでしょ? 僕オリジナルのレモンマスタード醤油ソースと一緒に召し上がれ」(小雀さん、以下同)

◎材料(4人分)
トマト……2個
米ナス……1本
アスパラガス……4本
好みのチーズ……100g
オリーブオイル……30ml
ブラックペッパー……適量
塩…適量
A:レモンマスタード醤油
スタード……小さじ1
粉チーズ……大さじ1
甘口醤油……20ml
オリーブオイル……40ml
ブラックペッパー……小さじ1
砂糖……小さじ2
塩……小さじ1
◎作り方
1.トマトとナスを1cm厚にスライスする。ナスとアスパラガスにオリーブオイルをかけてしっかり染み込ませ、塩を全体にふり、下味をつける。
<point!>オイルと塩により、しっとりはっきりした味に仕上がる。

2.焚き火台で薪に火を点け、焦げ目がつくまでトマトとナスの両面を網焼きし、皿に盛る。アスパラガスも焼き、半分に切って穂先側を皿に並べる。アスパラガスの根元側は1cm幅に切っておく。
<point!>トマトは焼くことで酸味が減り、甘味が引き出される。

3.ボウルに細かく切ったチーズ、A、切っておいたアスパラガスを入れて混ぜ、皿の野菜にかける。塩とブラックペッパーを全体にふる。
焚き火料理:「グリルドコーンチャウダー」の作り方
「皮つきのトウモロコシが出回る今しか作れない一品。皮ごと焚き火で焼くことでジューシーかつ甘味も増し、焦げの香ばしさも格別ですよ」

◎材料
トウモロコシ…2本
ジャガイモ…2個
ベーコン…30g
生クリーム…200ml
有塩バター30g
パセリ…1本
水…200ml
塩…適量
◎作り方
1.焚き火台で薪に火を点け、トウモロコシを皮ごとじっくり網焼きする。
<point!>皮ごと蒸し焼きに。実まで焦げ目がついて香ばしく焼き上がる。

2.熱したダッチオーブンでバター、刻んだベーコンを炒める。水を入れて沸騰させ、皮をむいて厚めに切ったジャガイモを加えて5分煮る。
3.ジャガイモに火が通ったら、ダッチオーブンの中で潰し混ぜる。
<point!>スープのとろみはジャガイモでつける。粗目に潰すと食感も楽しめる。

4.トウモロコシの実を包丁で削いで3に加え、生クリームを入れ、塩で味を整え、仕上げに刻んだパセリを散らす。
炭火料理「焼きパイナップル」の作り方
「アメリカンBBQのデザートで定番の一品を、ココナッツソースを使って僕流にアレンジ。パイナップルの酵素は肉の消化を促すので、BBQの後に食べれば胃もたれもなし!」

◎材料
パイナップル…1個
マシュマロ…8個
グラニュー糖…適量
シナモンパウダー…適量
ミント…適量
A(ココナッツソース)
有塩バター…20g
ココナッツミルク…200ml
◎作り方
1.パイナップルを縦に半分に切る。半分は皮を皿がわりに使うので果肉をくり抜くように切り出す。残りの半分は果肉のみ使う。
2.焚き火台やBBQグリルに入れた炭に火を点け、Aを入れた鍋を温める。
3.パイナップルの果肉にグラニュー糖をふりかけ、炭火で程よく焦げ目がつくまで焼く。食べやすい大きさに切り分け、パイナップルの皮の器に盛る。
<point!>生のパイナップルを炭火でじっくり焼くことで酸味が軽減し、甘味が引き出される。

4.パイナップルの上に焼きマシュマロをのせ、ソースをかけ、シナモンパウダーをふってミントを散らす。
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(写真◎高橋郁子、文◎鈴木志野)
●書籍情報

『アウトドア料理大全』
こだわりの道具から調理法、絶品レシピまで、小雀陣二さんのアウトドア料理とフィールドへの愛がたっぷり詰まったアウトドア料理本の決定版。
著者:小雀陣二
定価:2970円(税込)
発行:平凡社
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※今回の記事で掲載している写真は『アウトドア料理大全』からの抜粋です。