TVなどでたまに見かける料理の中で、一度は食べてみたいと密かに思い続けていたのが、「バナナの葉っぱに包まれた南国料理」。海外ムードあふれるヴィジュアルでいかにも美味しそうな予感。
暑い夏に食べるのにピッタリだろうと思って実際に食べられるお店を探してみると大阪に発見。さっそく食べに行ってきました。
『セイロンカリー』へのアクセスは?

まだ見ぬ「バナナの葉っぱに包まれた南国料理」を求めてやってきたのは、大阪ミナミの長堀橋。繁華街ともビジネス街ともいえる高層ビルの立ち並ぶ街並みのどこかで、南国ムード満点の料理を食べられるというのもちょっと不思議と思いつつ、駅を出て北東へ徒歩5~6分。
今回のお目当てである『セイロンカリー』を発見。こちらでは土日限定のメニューとして、バナナの葉っぱメニューが提供されているそうです。

バナナの葉っぱメニューは「アンブラ」という名前だそう。お店を開けると、そこは一気にアジアンな雰囲気が漂っていました。
少し緊張しつつ、お店の人にメニューを確認してみると、バナナの葉っぱの中身は基本はごはんで、そこに添えるカレーをオプションとして選べるとのこと。
カレーの種類には定番のチキンに加えて、鹿肉のカレーも発見。初めて食べるバナナの葉っぱ料理と、あまり食べ慣れない鹿肉に謎の相性のよさを予感してオーダーしました。
アジアンなカオスを味わう一皿「アンブラ」とは?

ずっと食べてみたかったバナナの葉っぱに包まれた四角い料理の登場にテンションが上がります。

バナナの中身はすでに紹介したように基本はごはんなので、周辺に盛られた副菜をごはんの上に乗せて、それらを混ぜつつカレーを掛けつつして食べるのが基本の食べ方とのこと。

本来は混ぜて食べますが、まずはなるべくプレーンな状態のごはんを一口。
アジアンでスパイシーな香りのお米は、香辛料たっぷりなのに辛くなく、ビリヤニのようなテイスト。そこに一緒に炊きこまれたココナッツの甘い香りとザクザク食感などが混ざりあって、基本はやや甘め。
ココナッツ以外にもジャンボインゲン豆などいろいろあって、日本人の感覚として料理全体の把握はちょっと不可能な感じ。このカオス感を楽しむ一皿となっています。

カレーはかなり辛め。ライスの甘味とカレーの辛味が一緒になって、アンブラの全体像はより複雑に……。
脂分をほぼ感じない鹿肉は、よく煮込まれていて柔らかく、噛むほど中からコクが出てきてヘルシーなのに旨味たっぷり。

カレーを掛け、ごはんを食べ、全体を混ぜ、副菜を食べていると、皿の中はますます混沌としていきます。一口として同じ味のない煩雑さに最後まで楽しめました。

アンブラの混沌感を堪能した後、セットで注文していたデザートが到着。スパイシーさをかすかに感じる少し固めのプリンと、スリランカ地方のミルクティーであり、茶葉の爽やかな苦味が美味しいキリテーを一緒に楽しんでいると、口の中も、先ほどまでのカオスさまでもスッキリと洗い流されるようでした。
今回のバナナの葉っぱ料理であるアンブラ。正直いって何を食べてるかわからないけど全部美味しく、世界の広さを感じられるメニューでした。ちょっとした非日常を味わいたい人にもオススメの料理とお店です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
セイロンカリー
住:大阪府大阪市中央区南船場1-13-4 フロントラインビル 1F
TEL:06-6125-5434
営:11:00~15:00(L.O. 14:30)、18:00~22:00(L.O. 21:30)
休:なし
@ceylon.curry
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。