●立ち食い蕎麦を食べ歩く営業コンビがオススメする神保町の立ち蕎麦の人気店へ。
東京近辺の立ち蕎麦屋を食べ歩く先輩後輩の営業コンビ、大西タケルさん(仮名・42歳)と山根リョウさん(仮名・31歳)。
そんな彼らが、また新しく美味しい立ち蕎麦屋を教えてくれました。それは、神保町駅と水道橋駅の間の白山通り沿いにある『立ち食い蕎麦 噛む。』。

「今年5月にオープンしたばかりのお店なんですが、相当気に入って、何回もリピートしてます。ワシワシ系の太くてコシの強い蕎麦で、まさに店名通り、“噛む”蕎麦です」と先輩の大西さん。
後輩の山根さんも「看板商品は〈肉盛りつけ蕎麦〉。牛、豚、鶏肉から選べて、ボリューム満点です。僕はラーメンも好きなんですが、ラーメン好きも満足する蕎麦だと思いますよ」と、かなりお気に入りの様子。
というわけで、筆者もさっそくその『噛む。』に行ってみたので、ご紹介していきましょう。
顎の筋肉総動員で噛む、コシの強い蕎麦

『立ち食い蕎麦 噛む。
店頭のメニューには、立ち蕎麦コンビが話していた通り、看板商品の「肉盛りつけ蕎麦」(980円)が掲げられています。確かに牛肉、豚肉、鶏肉から選べて、どれも980円です。
店内に入ると、細長い空間ながら広々としていて、清潔感もあります。さらに角地にあるため窓も大きく、とっても明るい。立ち食いとはいえ居心地が良さそうです。

早速、入り口の券売機で、看板商品の「肉盛りつけ蕎麦」(980円)をポチります。牛肉、豚肉、鶏肉を選べて同じ値段というのも嬉しいですね。今回、筆者は牛肉をチョイス。レシートに番号が付いているので、それを持って好きな場所に移動し、呼ばれるのを待ちます。
待つこと5~6分で登場したのがこちら!

トレーには冷たいおつゆと生卵と、蕎麦湯もセットされています。
この「肉盛りつけ蕎麦」にはおすすめの食べ方があるようです。その食べ方とは、
(1)肉とそばを一緒につけ汁につけて食べる
(2)ある程度食べたら、生卵をそばに直接割り入れ、混ぜてからつけ汁につけて食べる。
(3)最後に蕎麦湯をつけ汁に入れて、温かいつけ汁にし、蕎麦をつけて食べる。
といった具合です。

つけ汁にはラー油が入っています。コシのある太い蕎麦をつけ汁に浸し、ワッシ、ワッシ、噛む、噛む。1本だけでも相当な歯応えで、顎の筋肉を総動員。
牛肉は赤身肉で、あっさり&さっぱり。しゃぶしゃぶ気分です。

そのまま食べ進みますが、蕎麦を1本1本しっかり噛んで食べているので、蕎麦がなかなか減らない……。もはやデカ盛り料理と格闘しているような気分になってきました。ちょっと食べ切れるかなと不安にも。
ただ、ここで思い出したのが生卵です。蕎麦に直に割り入れ、軽く混ぜて食べてみます。
すると、ア~ラ不思議。卵が蕎麦をコーティングしてなめらかになるせいか、ワシワシ感がやわらぐのです。こうすると、コシのあるそばも、なぜかスルスルっと食べられる。卵って味をまろやかにするだけでなく、舌触りをなめらかにして、食べやすくしてくれるんですね。

卵の力を借りて食べ進め、蕎麦がわずかになってきたあたりで、蕎麦湯を入れてフィニッシュ。温かいつゆになると、また食欲がそそられます。最後はつゆをずずっと飲み干してしまいました。

というわけで、「肉盛りつけ蕎麦」は、大蜀漢でもない筆者にとって食べ切れるか心配でしたが、おすすめの食べ方を試してみると、楽しく完食できました。
次は豚肉や鶏肉のほか、天ぷらでもこの極太蕎麦を食べてみたいという気持ちに。立ち蕎麦マニアがここに通う理由がよくわかりました。ぜひ、皆さんも神保町の『噛む。』で、蕎麦をワシワシ噛んでみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

立ち食いそば 噛む。
住:東京都千代田区神田神保町2-48-1
営:6:00~15:00、16:00~20:00
休:日曜