●仙台で人気の和菓子店『和菓子 まめいち』が愛される理由とは?おいしいローカル部の筆者が愛する同店の魅力をお伝えします。
連日地元客が訪れる仙台で人気の和菓子店『和菓子 まめいち』。
仙台市営地下鉄の勾当台公園駅から杜の都・仙台を象徴する美しいケヤキ並木の定禅寺通りを歩くこと約7分。図書館やギャラリー、劇場などが入ったガラス張りの施設「せんだいメディアテーク」隣のビル2階に『和菓子 まめいち』があります。

創業は2010年で、アパートの一室で作ったお菓子を売り歩くスタイルから始まりました。2015年に青葉区本町に実店舗を構え、「喫茶空間を併設したい」という店主の思いを機に現在の場所に移転しました。

「季節の寒天パフェ」はストーリーの多彩な表現も魅力
来店したら是非味わってほしい季節の寒天パフェは、隔月で新作が登場します(※1・2月は休止)。筆者が来訪した7月は「風神様の夏休み」と題し、風神が雷神と一緒に団扇で涼みながら夏休みを満喫する様子をイメージした、どこか心温まる作品に。

8月までのパフェは夏野菜を随所に使用しているのが斬新で下。鮮やかなピンクのジェラートはベリーの風味とアメーラトマトの酸味、ヨーグルトのコクが見事に調和。白ワインのジュレ仕立て寒天に合わせた茄子は、シャキシャキ食感が残っていて、繊細な甘さが絶品! 食べ進めると現れるコリコリ食感の寒天には。生姜を効かせた黒蜜がたっぷり。ほんのりとした辛みが味を引き締めていて最後まで食べ飽きない工夫も。
オープン直後の平日午前中に伺いましたが、後から来店された皆さんも続々とパフェを注文されていました。
店主の心を映す「ひと月の和菓子」は“50gの立体造形”
毎月変わり、個性が光る作品ばかりの「ひと月の和菓子」も人気。特徴は何と言っても季節感だけでなく、店主が日々心を動かされた情景や歴史、偉人までも“50gの立体造形”として表現していること。

天然石のような美しさの「雲の上はいつも晴れ」は、店主が和菓子から学んだ心の成長経験を表現したもの。甘酒の層が見事に雲と澄んだ空との境界を生み出しています。

次々と生まれる幾世橋さんの独創的で美しい作品との出会いは一期一会。ケヤキ並木を望む落ち着いた空間で、作品に込められた物語まで味わいながらパフェや和菓子を頂けば、きっと次回の新作が待ち遠しくなること間違いなしです。

ひと月の和菓子はInstagramの予約アカウントにて受け取り予約も可能。パフェは予約不可のため、早めの時間に来店して味わってみてください。
(撮影・文◎あわchan)
●SHOP INFO
和菓子 まめいち
住:仙台市青葉区春日町1-5 SKビル定禅寺2階A
TEL:022-302-4720
営:10:00~17:00(喫茶10:30~17:00 L.O.16:30)
休:木曜
http://wagashi-mameichi.com/
https://www.instagram.com/wagashi_mameichi/
●著者プロフィール
あわchan
「気になったら全部買う!」がモットーのスイーツハンター。旅の目的は専らベーカリー・パティスリー巡りで、パンやケーキを旅先からキャリーケースで大量に空輸してくることも。
2級フードアナリスト
@awa_chaaan