●「おいしいローカル部」が見つけた「町のお菓子屋さん」。今回は板橋の老舗洋菓子店『白鳥』で愛され続ける「スワンシュー」をご紹介します。
今、SNSを席巻する昭和レトロブーム。老舗洋菓子店『白鳥』(東京・板橋)は、まるで時間が止まったかのような懐かしい空間に出会えます。中でも人気のスイーツが「スワンシュー」。昭和に一世を風靡した優雅な白鳥の姿が、かわいらしく、心をときめかせ、幼少期を思い出させてくれます。
都内で味わえるお店は数少なく、今や希少なスワンシュー。あの頃を懐かしく思い出す人、SNS映えする新しさを発見する人……ここでは、あなただけのレトロな体験が見つかりますよ。


1966年創業の『白鳥』は、東武東上線・中板橋駅南口を出てすぐの場所にあります。60年近く地元で愛され、1棟で菓子販売、イートイン、製造まで行っており、商品は全て3階で手作りしています。特に喫茶は、開業当時のままの美しさ。都心では珍しく、路面電車を間近に望む趣ある空間で、情緒豊かな景色とともに昭和のムードをゆったりと堪能できます。
愛らしさだけじゃない。こだわりが光る逸品「スワンシュー」をいただく

『白鳥』では添加物を使わず、シンプルながら飽きのこない、体に優しいお菓子作りにこだわっています。
お店の代名詞「スワンシュー」は、型を使わず一つひとつ、手作りしています。シュー生地はサクッと香ばしく、中は驚くほど柔らかい。そこに、ホワイトキュラソーがほのかに香る生クリームと、バニラビーンズたっぷりのディプロマットクリームがたっぷり。すっきりとした甘さ、香り高く、豊かな味わいが口いっぱいに広がり、もう一つと手を伸ばしたくなる美味しさです。
すべての工程で一切妥協することなく生まれた、奥深い味わいのスワンシュー。50個以上の大量注文もあるほど、地域に深く愛されています。

夏だけの贅沢な味わい

訪れた時に味わったのが、夏季限定の特製かき氷。直径約10cm、高さ約12cmとボリューム満点。口の中でコリッとしながらすっと溶ける氷に、果肉と果汁たっぷりの自家製ソースと、澄んだ甘さのシロップが絶妙に絡みます。口の中をさっぱりと潤し、喉までひんやり満たしてくれる、他では味わえない氷が堪能できました。

季節の恵みを活かした逸品から、懐かしい定番商品まで。
(撮影・文ichigo.a04))
●SHOP INFO
欧風菓子 白鳥
住:東京都板橋区弥生町31-15
TEL:03-3958-4425
営:10:00~20:00 ※喫茶は~19:00(L.O.)
休:水曜 ※正月・お盆に不定期休み)
@ shiratori.nakaitabashi
●著者プロフィール
フードアナリスト。食への探求心は無限大!都内在住グルメライター。人生は美食の探求。路地裏B級グルメから名店までジャンル問わず食べ歩き、板橋中心に都内情報を発信しています。料理のストーリーや情熱、場所の雰囲気まで五感で感じ、皆様に感動を届ける記事を日々追求しています。
@ichigo.a04