大阪の中でもコテコテの下町であり観光地でもある新世界。その新世界の名物料理といえば串カツですが、ちょっと違うカツ体験のできるお店を発見しました。
それが歴史ある老舗『グリル梵』。ここの名物メニューを食べてみたい!と訪れました。
新世界の老舗洋食屋『グリル梵』

お店があるのは、大阪・新世界のランドマークである通天閣の少し北側エリア。大阪メトロ・堺筋線の恵美須町駅を降り、通天閣を目指して南へ歩くこと約5分。看板に促され、1本道を入った場所にあります。
こちらの『グリル梵(ボン)』は60年以上の歴史のある老舗洋食店。「歴史ある」や「レトロな」という言葉だけでは片付けられない、なんとも味わいのある佇まいです。老舗ながら、とってもフレンドリーなお店のスタッフに席を案内してもらいました。
今回のお目当ては、「ビーフヘレカツサンド」。ヘレというのは関西でのフィレ肉の呼び方。また関西でカツといえば牛も人気で、関西らしい料理となっています。
これまでのカツ体験を覆すグリル梵のビーフヘレカツサンド

注文後、しばらくするとビーフヘレカツサンドの到着。断面が見えるのですが、中までしっかり火が通っているタイプ。

実際に食べてみるととってもジューシーでお肉の中から旨味が溢れてきます。牛肉のミチッとした肉々しさが残りつつ、口の中でホロホロと解けるような食感。牛肉はレアな調理が好まれる傾向にありますが、あくまで個人的な感想としては正直レアより断然こっちの方が美味しいと思える食感です。
牛肉の脇を固めるソースも衣、パンは、パリパリ、サクサク。全て肉の美味しさを堪能するためという感じで、完成度の高い団体芸となっています。

そのままの状態でも完成度の高いカツサンド。カラシを付けるとピリッと美味しさがアップ。
これまでカツサンドは色々食べましたが、今まで食べたカツサンドの中でも間違いなくナンバーワン! 肉料理ジャンルの中でもベスト10には楽に入るクオリティでした。

この日は8月にお邪魔して入店時はとにかく暑かったので、ドリンクにはアイスコーヒーを注文しましたが、相性の良さそうなハイボールもあるので、次回は一緒に味わおうと思いつつカツサンド終了。
『グリル梵』は洋食屋さんということで、ビーフヘレカツサンド専門店ではないので、ほかにも洋食の定番メニューもたくさんラインナップしています。
新世界に来て串カツ以外のカツメニューを食べるのは、少し抵抗がある人も居ると思いますが、お土産用のビーフヘレカツサンドもあるので、ぜひ訪れてみて欲しいお店となっています。

(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
グリル梵(ボン)
住:大阪府大阪市浪速区恵美須東1-17-17
TEL:06-6632-3765
営:12:00~14:30(L.O. 14:00) 17:00~19:30(L.O. 19:00)
休:毎月6・16・26日ほか、不定休
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。