一石二鳥! 知る人ぞ知る“欲張りメニュー”を食べるならココ!
いきなりですが、香川県に行ってきました。香川を訪れたのは、筆者は学生のころに一度だけ。まだうどんに目覚める前だったので、讃岐うどん聖地巡礼は今回が初となります。
「アベック」って何だそれ?

念願の香川に到着後、向かったのは『池内うどん店』。「これ民家じゃないの? 本当に売ってる?」と思わずスマホで再確認が必要な店が多いのも本場の讃岐うどん屋さんの特徴ですが、ご多分に漏れず、こちらのお店も見た目はいわゆる“うどん屋”ではありません。

スマホとレンタカーのナビを駆使して、なんとか辿りついた『池内うどん店』。目印は「うどん」と書かれた看板とのれんだけ。知る人ぞ知るお店、という感じがプンプンします。これは楽しみ! 車から降りてのれんをくぐり、薄暗い廊下を過ぎると…。そこに広がるのはなんと、大きな池。そして右を向くと製麺所の入り口が。のれんが出ていたとはいえ、あまりにも民家然とした佇まいに正直、製麺所を見つけるまで少し不安でした。

こぢんまりした製麺所に入ると、お母さんがてきぱき注文を聞いてくれます。
うどんもそばも1玉220円~と良心的です。今回は、来る前から気になっていた「アベック」(440円)を注文。なんとこれ、うどん1玉+そば1玉が入っています。そう、うどんとそばが同時に味わえるんです! かなり興味がわきます。その場でつくってもらえるので、待ち時間なく出てきましたが、なんとラーメンどんぶりで登場。いきなり大物感漂うビジュアルです。

さっそくいただきます。うどんはなめらかな食感で、味はあっさり。コシはあるけど、歯につくようなモッチリ感はなく、ツルツルッと食べられました。

うどんやそばをそれぞれ別に食べるのもいいですが、個人的には丼の底のほうから箸でぐるんとかき混ぜてから、うどん、そばを一緒に食べるのがオススメ。異なる食感や味が一度に楽しめてちょっと贅沢した気分になれます。テーブルに置かれている七味唐辛子や、お店の中にしか置いていない唐辛子を入れると、さらに辛みが増してひと味違う味わいに。

ちなみにこちらのお店、テーブルやベンチもありますが、敷地内の池付近で食べるのもOK。運がよければ池で泳いでいる大きい鯉といっしょに写真が撮れるかも。朝7時から開店していますが、お昼過ぎには閉店してしまうので、早めの来店を。
●SHOP INFO

店名:池内うどん店
住:香川県綾歌郡綾川町牛川487-1
営:7:00~13:30
休:月
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●著者プロフィール
取材・文/境みなみ
北関東出身、東京在住。