●京都の宇治の老舗お茶屋『森半』がお茶の魅力を全面的に発信するお茶広場『TEA SQUARE MORIHAN』。五感で感じ、味わう楽しい体験とは?

 京都で味わいたい本場の抹茶。

京都には抹茶スイーツを出すカフェが多数ありますが、迷ったらぜひ訪れてほしい場所があります。

 それが、抹茶の老舗『森半』が手掛ける『TEA SQUARE MORIHAN』。お茶を五感で感じるお茶広場で、蔵をリノベしたカフェも併設されています。

お茶の問屋が集まる小倉にある『TEA SQUARE MORIHAN 蔵カフェ』

 今回やってきたのは近鉄京都線の小倉駅。最近では「ニンテンドーミュージアム」の最寄駅として知られ、平等院などのある観光地の宇治からも近い場所。そして、この辺りはお茶の問屋が集まるエリアで、その一角に『TEA SQUARE MORIHAN』もあります。

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
石臼が回転しているずっと見ていたくなる光景

 暖簾をくぐって敷地へ入ると、目に飛び込んでくるのがグルグルと回る石臼。実際にお店でも使う抹茶を作っています。
「1時間で30gほどしか作れないので効率的ではないですが、お茶の風味と旨味はやっぱり石臼が一番ですね」(スタッフの方)

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壁面にはお茶の新茶を使ったハーバリウムで囲まれたオシャレな空間

 敷地内にはお茶の木が植えられた憩いの中庭、茶の品質を見極めてブレンドの配合を決める「拝見場(はいけんば)」と呼ばれるスペースがあってガラス越しに見学することができます。

 工場をリノベーションし、映像でお茶づくりを学びつつ、イートインできるサロンスペースなども。実際のお茶づくりの様子を色々学べる施設となっています。

TEA SQUARE MORIHANの蔵カフェで味わう、名物「抹茶モンブラン」

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
抹茶モンブラン 1,210円(税込、以下同)

 施設内の工場で製造した抹茶のスイーツやドリンクが味わえるのは、森半が長年利用していた蔵を改装して作った落ち着く雰囲気の蔵カフェ。

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抹茶モンブランクリーム

 こちらの名物メニューは、国産の和栗にたっぷりと宇治抹茶を練りこんだ「抹茶モンブラン」。注文すると、専用の絞り機を使って目の前で絞ってもらえるのですが、緑色の糸状の抹茶モンブランクリームが色鮮やか。

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空気をまとったクリームは風味も豊かでくちどけは軽やか

 一口食べてみると栗の香りと抹茶の風味がシンクロ。絶妙のバランス感覚で口の中に幸せが広がります。

 モンブランの底には焼き菓子のメレンゲが敷いてあるので、ふんわり食感だけでなく、サックリとした食感のコントラストも楽しめるスイーツとなっています。

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生どら焼き 抹茶280円 [食楽web]

 カフェのお隣にはテイクアウト商品を中心とした菓子工房があるのですが、そちらの名物は自家製の皮にもクリームにも抹茶が練り込まれた生どら焼き。ふんわりとした皮にたっぷりと包まれたクリームは、抹茶の香りも濃厚なのに滑らか。

 合わせて味わいたいのが、お抹茶。こちらのカフェでは、抹茶だけでもさまざまな価格帯で提供されていますが、今回味わったのは一番高級な徳昔(とくむかし)。

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
徳昔(とくむかし)お菓子付き 1,760円

 目の前で点ててもらうお抹茶のきめ細やかさと鮮やかな色合いにビックリ。苦みは控えめで甘みと旨味を感じ、重厚な味わいを楽しめました。

 お抹茶は価格帯によって甘味と苦みのバランス、味の濃淡の違いがあり、その日の気温などTPOに応じて最適なシーンがそれぞれ違います。「せっかく京都で本格的なお抹茶を飲みたい」人にはぜひ味わってほしいですね。

お茶菓子や抹茶をお土産に

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
京都みやげにピッタリな抹茶菓子も販売 ※画像提供 森半

 カフェやお菓子工房の手前には、カフェで実際に飲んだ抹茶の茶葉やお茶を練り込んだ焼き菓子なども販売しています。

 さらに茶器なども販売しているのですが、人気なのがこちらの「CHASTA(チャスタ)」。取っ手のない透明な急須で一人暮らしに最適なサイズ。

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
便利さとオシャレさが共存している「CHASTA」。食洗機にも対応、手入れのしやすさも人気の秘訣 ※画像提供 森半

「お茶っ葉は欲しいけど急須がない」など、パックタイプのお茶しか選べないという人も多いと思います。そして急須を買ったら、使う分には満足しつつも「意外と大きい、しかもフタの部分が小さくて茶葉が取り出しづらい」と感じる人にぴったりな新しい急須となっています。

【京都】でおいしい抹茶体験なら宇治の老舗茶屋へ! 『森半』のお茶広場&蔵カフェが楽しい
CHASTA 3,300円 + 炒りたて茎ほうじ茶 200g 648円

 優れた急須を買ったら美味しいお茶も手に入れたいもの。あらゆる種類のお茶が販売されていますが、筆者のイチオシは“ほうじ茶”。大きな茶箱から香ばしい香りのお茶をたっぷりと袋詰めしてくれます。「炒りたて茎ほうじ茶」はスッキリした味わいで、普段の食事にもよく合います。

 『TEA SQUARE MORIHAN』を訪れ、お茶の魅力にふれる素敵な京都体験をぜひ。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO
TEA SQUARE MORIHAN

住:京都府宇治市小倉町久保78
TEL:050-5590-8702
営:店舗 9:30~17:30、蔵カフェ・菓子工房10:00~17:00(L.O16:30)
休:日曜 ※お盆・年末年始は休業
https://www.kyoeiseicha.co.jp/morihan

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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