現役秘書が、ボスのために予約する美味しい店や用意する手土産などをご紹介。今回は秘書の桃井さんが、ボスの出張時に用意するという絶品「たまごサンド」です。

ボスのために購入するたまごサンド
秘書の仕事は多岐に渡ります。ボスのスケジュールの管理、仕事先のアポ入れ、資料の準備、飛行機やレストランの予約、衣服の用意など、公私に渡ってサポートしますので、ありとあらゆるボスの好みを知っておく必要があります。
今回は、中でも慌ただしいボスの出張時に用意しておく朝食をご紹介したいと思います。
接待の時などは、それなりにフレンチ、和食などの高級店を予約しますが、実はボスの食の好みは“お子さま系”。プリンやシュークリーム、オムレツ、オムライスなど、とにかく“たまご料理”に目がないんですよ。
とくに出張の際は朝が早いので、駅ナカで「タマゴサンド」を購入してお渡します。すると、後から必ず「あれは旨かった」と褒められます。そこで、私は東京、新宿、品川などのターミナル駅で買える美味しい「たまごサンド」に詳しくなりました。今回はボスが喜んだ“駅ナカたまごサンド”をご紹介しましょう。
新宿・東京駅構内で買うたまごサンド

新宿は「NEWoMan」のサンドイッチ専門店へ
まずは、JR新宿駅構内の商業施設「NEWoMan」にあるテイクアウト専門『Wa’s sandwich(ワズ サンドイッチ)』です。和をコンセプトにしたサンドイッチ屋さんで、ボスのお気に入りのサンドイッチは2つ。1つは、「煮たまごサンド」500円で、具材は鰹と昆布のだしで煮た卵を“特製マヨネーズ”で和えたもの。特製マヨネーズは、マヨネーズに西京味噌が入っていたりして、至るところに和の隠し味が施されているんですよ。
もう1つは「新宿赤鬼和三盆たまご焼きサンド」820円で、極厚の出汁焼き玉子が入っています。

最初にボスに「煮たまごサンド」を買って行ったら、「見た目は普通なのに、醤油や味噌の風味がして旨い」とニッコリ。次に「新宿赤鬼和三盆たまご焼きサンド」を買って行った時は、「この厚焼き卵は俺の好みだ!」と大喜び。同じお店のサンドイッチだとは気づかなかったようです。
そこで、次にその両方が味わえる「Wa’s 和卵ミックス」660円を購入して持って行ったら、同じ店だとわかったようで「最初からこれを買ってくればいいのに」なんて言いながらもご満悦でした。

でも本当の私のイチオシは、ここの「煮たまごと蒸し鶏の親子サンド」530円なんです。煮たまごのマヨ和えと、柔らかい蒸し鶏、糸三つ葉をミックスしていて、そこに黒七味がピリッと効いています。ちなみに、『Wa’s sandwich』さんは、こうした黒七味や柚子胡椒、和芥子などを使用している大人の味のサンドが多数あります。“お子さま舌”のボスの口に合わないかもしれないので、これは自分用に買いますが、皆さんにぜひオススメしたい一品です。

東京駅では卵焼き専門店へ

続いて東京駅です。ボスのお気に入りは、卵焼き専門店の『つきじ松露 グランスタ東京エキナカ店』の「松露サンド」648円です。東京駅から出発する時は、「ショーロ買っといて」と指示されることも多いので、先回りして買っておきます。
使っている卵は、茨城県の指定農場「都路(みやこじ)のたまご」。

ちなみに「赤青松露サンド」648円も一緒に購入します。こちらは、一味唐辛子入りの“赤”、青海苔入りの“青”という2種類の卵焼きが挟まっているサンドイッチです。特に“青”の青海苔は四国・吉野川産の青のり「とびたま」というブランド物を使用しているそうで、とても香り高いです。また、もう1つの“赤”の唐辛子は卵の甘みをピリッと引き締めてくれるので、“大人の卵サンド”といった感じです。ボスは「一味唐辛子入り」がおそらくNGだと思われるので、これもあくまで自分用。こちらも皆さんにはぜひ味わって欲しい一品です。


品川駅構内はパン屋激選区。イチオシのタマゴサンドは?

店内厨房で手作りのサンドイッチ専門店
最後は品川駅構内です。JR東日本が運営する商業施設「ecute」があり、パン好きにはたまらない有名パン屋さん(「ブレッドワークス」「ブーランジェリー ラ・テール」「ポール」「アンデルセン」など)がたくさん入っています。でも、ボスの好みはあくまで卵サンドなので、出張時には、数ある中から2店舗を利用させていただいています。
まずは『サンドイッチハウス メルヘン』。こちらのサンドイッチは各店舗の厨房で全て手作り。マヨネーズも独自の配合で作っていて、ヨード卵の卵と合わせた「タマゴサンド」324円は、タマゴの味が濃厚で、マヨネーズの尖った感じがない優しい味わい。
最近、ボスがお気に入りだったのは、その厚切りのヨード卵を使った厚焼き卵と三元豚のカツ、そしてイチゴの生クリームサンドの3つ入りの「厚切り三色パック」756円(限定60食)でした。「前菜、メイン、デザートみたいなサンドイッチだね」なんて言ってましたよ。

極太サンドと“味付けたまご”にほっこり

もう1店舗は、『小麦と酵母 満(みつる)』です。三軒茶屋にある『小麦と酵母 濱田家』の姉妹店で、その名前の通り、小麦と酵母といった素材にこだわったパン屋さん。なんといってもここのサンドイッチは最近流行りの極厚系で具がたくさん! だから陳列も横置きなんですよ。

その中から、卵がたっぷり入った「タマゴサンド」280円と、ボスの健康面も考えて「ベジ食べるサンド」330円の2つを購入します。細切りのニンジンはキャロットラペ風に味付けがしてあり、手作りのマヨネーズが美味しいんですよ。
また『満』さんでもう1つボスが気に入ってるのが「味付けたまご」200円です。見た目はカレーパンのようですが、割ってみると中に「味付けたまご」が丸ごと1個入っています。


以上、ボスのために購入する「タマゴサンド」です。皆さんも出張や旅行の際、便利で美味しいので、ぜひ買ってみてくださいね。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
店名:Wa’s sandwich (ワズ サンドイッチ)
住:東京都新宿区新宿4-1-6 NEWoMan SHINJUKU 2F
TEL:03-5366-5725
営:8:00~22:00、土・日・祝~21:30
休:無
店名:つきじ松露 グランスタ東京駅エキナカ店
住:東京都千代田区丸の内1丁目9-1 改札内B1Fグランスタ内
TEL:03-3201-1236
営:8:00~22:00、日・連休最後の祝~21:00
休:なし
店名:サンドイッチハウス メルヘン ecute品川 サウス店
住:東京都港区高輪3-26-27 JR品川駅構内エキュート品川サウス
TEL:03-5421-2021
営:8:00~22:00、日・祝~21:00
休:なし
店名:小麦と酵母 満 ecute品川店
住:東京都港区高輪3-26-27 エキュート品川 1F
TEL:03-5420-5678
営:8:00~22:00、日・祝~20:30
休:なし
●プロフィール
桃井叶恵(モモイ・カナエ)
秘書。アラサー独身。タイ・バンコク生まれ。スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、タイ語を話せる。だが、やや日本語が苦手。国内外問わず1人旅が好き。特に、海外旅行では中心部から離れた田舎の店や屋台などの名もない店の美味しい地元飯を見つけるのが好き。