ビールの生産方式として「ラガー」や「エール」「ピルスナー」「スタウト」などがあることは、あまりビールに詳しくない人でもご存知なのではないでしょうか。その数は100種類以上もあると言われていますが、中でも一番多いのが「ピルスナー」。

世界の7割のビールがピルスナータイプのビールと言われているんです。

 そしてその中でも、ビール通が注目するピルスナービールがあります。それが「ピルスナーウルケル」。チェコの街ピルゼンで、1842年の創業以来、伝統的な製法を守り続けれいるビールで、ピルスナービールの元祖と言われています。

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

 実はこの「ピルスナーウルケル」の生ビールが、この春から日本でも気軽に味わえるようになった、ということで、ビール通の間で大きな話題になっているのです。フレッシュな香りと味わいは生だからこそ堪能できるもの。チェコに行かずして日本で飲めるのは、実はすごいことなんです!

本場チェコではどうやって造られているのか?

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

「ピルスナーウルケル」の原材料は、創業した1842年から一度も変わっていません。地元ピルゼンの水、チェコ北西部・ザーツ産のホップ、チェコの東部モラビアでとれた麦芽、そして「ピルスナーH酵母」。

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

 さらに透過を3回に分けた「トリプルデコクション」、ビールの一部は木樽に貯蔵する並行醸造など、創業時からの工程で丁寧に造られています。

 そうしてできる「ピルスナーウルケル」の味の特徴はというと…ザーツホップならではのスパイシーでハーバルな香りがあり、口に含んでみるとカラメル香が感じられ、甘みと苦みがくっきりとした輪郭を持つ味わい。アルコール度数が4.4%と低めで、チェコでは“ずーっと飲み続けられるビール”と呼ばれているのもうなずけます。

「タップスター」が注ぐことで真価を発揮!

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

 さらに、このビールの魅力を最大限に引き出してくれるのが“タップスター”という称号を持つ注ぎ手です。実はピルスナーウルケルでは「醸造家がビールを醸造する。

ビールの注ぎ手が、ビールを完成させる」をコンセプトに掲げています。高度な技術を持つ注ぎ手タップスターが注ぐことで、最大限にピルスナーウルケルの美味しさが引き出される、というわけです。

 ピルスナーウルケルの代表的な注ぎ方の一つに、最初にグラスに泡を注ぐ「ハラディンカ」と呼ばれるチェコビール独特の手法があります。泡から先に注ぐってすごいですよね。そこで、チェコで研修・実習・試験を受け、日本初のピルスナーウルケルのタップスターとなった、佐藤裕介さんにその理由を聞いてみると…

「泡を先に入れることで、ガスが抜ける分、何杯でも飲めるようになるんです」とのこと。その飲みやすさから、チェコでは一晩で10杯飲む人もいるとか。さすがピルスナービール発祥の地ですね。

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

 ピルスナーウルケルに合うおつまみを聞いてみると、チーズやハム、酢の物、豚肉の加工品などをオススメしてくれました。地酒はその地の食材と一番合うと言われますが、チェコは海に面していない国なので、肉や発酵食品との相性がいいわけです。
「和食なら、漬物はもちろん、すき焼きなど甘辛系の料理もいいですね。アサヒスーパードライが食べたものの味をクリアにしてくれるのに対して、ピルスナーウルケルは食材に寄り添い合わせてくれる味わいなんですよ」とのこと。

ビール通が大注目するチェコ産ビール「ピルスナーウルケル」の魅力とは?

 この『ブラッセリービアブルヴァード』(新橋)のほか、銀座のアイリッシュパブや恵比寿のビアバルなど、ピルスナーウルケルを味わえる店は全国で50店舗ほどあります。

東京23区内なら、ピルスナーウルケルのサイトにある「ピルスナーウルケルが飲めるお店in東京23区」(https://www.asahibeer.co.jp/products/beer/urquell/shoplist/)をチェック。

 ドイツやベルギー、アメリカのビールともひと味違う、チェコの老舗ビール「ピルスナーウルケル」、この冬注目のビールで、ぜひ乾杯してみてください。

●DATA

ピルスナーウルケル

https://www.asahibeer.co.jp/products/beer/urquell/

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