成城石井といえば、直輸入のワインやチーズ、自家製惣菜や輸入菓子など、国内外のこだわりの食品が揃うスーパーです。そんな成城石井が『Le Bar a Vin 52(ル バーラ ヴァン サンカン ドゥ) AZABU TOKYO』というワインバーをプロデュースしているのをご存知ですか?
筆者もこれまで存在は知っていたものの、なかなか訪れるタイミングがないままでした。
「贅沢気分が楽しめて、それでいてコスパが良くて、ワインに合うメニューが知りたい!」というワガママなリクエストを叶えてくれた、選りすぐりの料理とワインをご紹介しましょう。
切り立てプロシュートと水牛モッツァレラでスタート

最初に出してもらったのが、「まるごとモッツァレラ・ブッファラと切り立てプロシュートのカプレーゼ」です。こちらのメニューの何が衝撃かというと、そのお値段。これだけのボリュームでフルサイズが1280円、ハーフサイズが780円なんです。
モッツァレラ・ブッファラは水牛のミルクで作られたチーズなのですが、毎週イタリアのカンパーニュ州から空輸しているそうです。自宅でもブッファラを買ってサラダを作ったことがあるのですが、決して安くはない食材。そのブッファラと切りたてのプロシュートがこれだけ盛られてこの値段であることには本当に驚かされます。
チーズ自体はしっとりしてクリーミーで、それでいてほどよい弾力もあってと100点満点。プロシュートは本場のバルのように手で摘みましょう。こうすることで指の温度で少し脂が溶けるそうです。

こちらのメニューには、「ゾーニン・プロセッコ」というスパークリングワインを合わせます。
『Le Bar a Vin 52』は、ボトルワインだけでなく、グラスワインは週替りで常時15種類前後飲めるのも大きな特徴のひとつ。

こだわりが詰まった3種類の肉盛り合わせに大満足

続いてやってきたおすすめメニューが、「Le Bar a Vin 52特製 お肉料理3種グリル盛り合わせ」です。肉のグリル料理と聞くと、バルの定番メニューですが、やはりそこはきちんとこだわっているのが成城石井クオリティ!
この盛り合わせには、「国産黒毛和牛のランイチ肉」「下田さん家の豚」「徳島産すだち鶏」が使われています。ランイチ肉は独特の旨みや柔らかさを持つ部位で、一頭の牛から取れる量が少なく希少価値の高いお肉です。また、下田さん家の豚も徳島産すだち鶏も、肉の臭みは一切なく、旨みがしっかり感じられます。

この料理に合わせるワインは「カンピオーネ サンジョベーゼ リゼルヴァ」。凝縮されたような果実の風味と24か月の熟成による滑らかな口当たりが特徴で、牛・豚・鶏のどのお肉との相性もバッチリ。
ちなみに、お肉に添えられている粒マスタードは、成城石井の店頭でも売られています。実は『Le Bar a Vin 52』では料理に使われる7割ほどの食材を、成城石井が調達。なかには成城石井で購入できるものも使用しているそうです。美味しいなと思ったらスーパーで買えるのも魅力的ですね。

濃厚なウニのパスタは鉄板の白ワインで

次に出てきたのは「ウニ(ミョウバン不使用)とグラナパダーノの濃厚ウニクリームパスタ」。通常、ウニは縮んで小さくなりやすいので、形状をキープするためにミョウバンを使うことが多いですが、同店で使用するウニは大粒なのでミョウバンなし、つまり無添加です。
無添加のウニは一切臭みがなく、とにかく濃厚な味わい。トマトを使用したクリームソースなので適度な酸味もあり、これは間違いなく白ワインが飲みたくなります。

用意してもらった「ラヴェリエールブラン」はフルーティーで程よい厚みがあり、クリーミーなウニパスタと合わないわけがありません。
ちなみに成城石井が独自で仕入れるワインは“Reefer”冷蔵輸入品。赤道直下を通る際も冷蔵コンテナで一定温度を保ちながら運ばれるので、熟成が進みすぎて味が変わることなく、現地の味わいそのままに店頭に並ぶわけです。それでいてこの値段で飲めるのは、かなりお得感があります。

スイーツ系チーズフォンデュはフレッシュフルーツが食べ放題

デザートとして用意されたのが、「冷製生クリームチーズフォンデュ&5種フレッシュフルーツ食べ放題!」です。こちらはル バーラ ヴァン全店で提供されているメニューで、店舗によって提供時間が異なります。60分間の食べ放題制となっており、想像以上にクセになる味わいです。ちなみにワンドリンクオーダーがマストになっています。

生クリームチーズフォンデュのソースは、成城石井のアカシア蜂蜜と練乳で甘みをつけ、直輸入のゲランドの塩を加えることで甘さや味を引き立てたもの。甘さと塩気のバランスが絶妙で、思わず次から次へとフルーツをディップしたくなります。

フォンデュに合わせるおすすめのワインは、「エピスリーボヌールブリュット」というハウススパークリングワイン。余韻に少し甘みを感じる、爽やかでフルーティーな味わいがフォンデュソースにぴったりです。
スイーツ系の冷製フォンデュと聞くと「本当に美味しいの?」と少し不安でしたが、生クリームの甘さとチーズの味わいのバランスが絶妙で、お酒と甘い物のペアリングの楽しさが満喫できました。スパークリングワインと合わせれば、まさに大人のためのスイーツです。

『Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO』は現在、首都圏を中心に店舗を展開しています。麻布十番、神谷町、アトレ恵比寿、関内、横浜ベイクォーター、ビナガーデンズ海老名に加え、7月10日にはワインバーからレストランに進化した旗艦店が渋谷マークシティにオープンしたばかり。今後のほかのエリアへの出店にも期待したいですね。
同店では成城石井の食材やワインを使ったメニューが多く、まさに成城石井の食材を体験できるお店なので、「こんな使い方ができるのか」といった発見もあるはず。ぜひ足を運んで、ちょっと贅沢な気分を味わってみてください。
(取材・文◎今西絢美)
●DATA
Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO
http://lbv52.jp/