今や押しも押されもせぬ家庭料理の定番「カレー」ですが、どうやって日本の一般家庭に根付いたかというと、1926年にハウス食品が販売したカレールウ「ホームカレー粉」の出現がきっかけとされています。ちなみに近年はインド料理の浸透もあって、ライスではなくナンで食べるカレーも多くなり、学校給食のカレーでもナンが出されるほど。

 そんな「カレーはナン派」というカレーフリークも増加中。ということで誕生したイベントがあります。それが「ナン派さんのカレーパーティ」。東京・立川市のタチヒビーチにて、7月5日~8月31日までの期間限定で開催中です。タレントの関根勤さんを始め、料理ブロガーやインド料理店『ムンバイ』、洋食の老舗『たいめいけん』などが考案したオリジナルカレーを味わうことができます。

 しかも、今回のイベントがユニークなのは、スーパーなどで購入可能な家庭用のカレールウを使ったレシピに限っている点。ナンカレーセット(500円)を注文することで、カレー2種類とナン1枚を楽しめます。

 ちなみにこのイベントが提唱する「ナンに合うカレーの条件」は下の3つ。

(1)濃厚であること
   ナンに触れた時に、しっかりと絡み合う濃厚な仕上がりであること
(2)マイルドだけど刺激的であること
   ナンの甘みとマッチするマイルドな味わいを主体にしつつ、スパイスが香ること
(3)具が大きくないこと
   ナンを食べた瞬間に奥行きのある味わいが広がるよう、カレーに具材が溶けている

 というわけで、イベントに登場するこだわりカレーをご紹介しましょう。

ナン派のための珠玉のカレー6選

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 カレー好きとしても有名なタレント・関根勤さんが作ったカレーです。ほうれん草の甘味でマイルドに仕上げたカレーですが、生姜のピリッとしたアクセントを加えた、やみつきになる味わいを楽しめます。加熱すると変色しやすいほうれん草は、あえて後から加え、見た目も鮮やかに。

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 イチローのものまねでおなじみ、ニッチロー’さん考案の一皿は、スペイン料理のおつまみの定番「アヒージョ」を、ジャワカレー辛口でアレンジした一品。魚介の旨みが溶け出たオイルと、コクのあるジャワカレーがなんとも相性バツグン。もちろん、ナンにもよく合います。

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 自宅でも再現しやすいのが、料理ブロガーのかな姐さん考案のこちらのカレー。冷凍シーフードミックスで、格段にうまみがアップ。あえて小さめのシーフードミックスを使うことで、ナンと絡みやすく、食べやすく仕上げています。

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 こちら、インド料理専門店『ムンバイ』が手がけた一品です。使っているのは意外や意外、バーモントカレー甘口。これにガラムマサラをプラスすることで、スパイシーな香りを立て、さらにココナッツミルクで煮込むことで、まろやかな風味に。ツウもうなる味わいに変化したバーモントカレー甘口の魅力を楽しんでみてください。

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 定番のカレーを洋食中にアレンジするなら、トマト缶が必須。トマトをベースにブイヨンや、にんにく、ガラムマサラなどで調え、仕上げにバターの風味で味に奥行きを出しています。

隠し味に、信州みそを使っているのもポイント。かなり奥深い、うまみの濃いカレーに仕上がっています。

“ライスよりナン派”のためのカレーイベント「ナン派さんのカレーパーティ」が面白い

 日本料理店が考案したカレーがこちら。ツナとコンビーフを使った、包丁いらずのカレーです。ジャワカレーとこくまろカレーという2種類のルウを合わせ、クミンやガラムマサラなどのスパイスを追加。そこにマヨネーズや粉山椒、さらに納豆まで加えてあります。和風カレーですが、これがナンに超合う! 粉山椒のシビれが、後を引く美味しさです。

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 ちなみに、すべてのカレーのレシピは公式ホームページに掲載されていますので、自宅でも再現可能です。イベント自体は8月31日まで開催されていますので、休日に足を運んでみてはいかがでしょうか。

●DATA

「ナン派さんのカレーパーティ」

場所:タチヒビーチ(東京都立川市泉町935)
期間:2019年7月5日(金)~8月31日(土)
営:11:00~19:00(タチヒビーチの営業は10:00~22:00)
※施設入場料として税込300円(1ドリンク付き)がかかります
https://curryparty-for-naanlovers.jp/

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