夏も終わりに近づいてきたとは言え、まだまだ残暑厳しい今日この頃。暑さにやられて食欲がわかない…といった方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな今の時期の晩酌にぴったりなお酒がどんどん進むレシピを、マクロビ料理家・丸さん監修のもと3つご紹介します。
じゃがいも・ゴーヤ・ひじきのマリネ

今の時期に旬のゴーヤ。ゴーヤの苦みには胃腸を整える効果があり、夏バテによいと言われていますが、そんなゴーヤを使ったマリネをご紹介します。豆乳マヨネーズを使ってじゃがいもとひじきを和えるヘルシーな前菜は、暑さで疲れた身体に「ツーンとした苦味」の刺激が気持ちよく染みわたり、食欲をかき立てます。冷やした日本酒と合わせる前菜としておすすめです。
材料(2人分)
・乾燥ひじき……20g
・じゃがいも……1個
・ゴーヤ……1/2本
・三つ葉……適量
・塩……適量
・コショウ……適量
・糸唐辛子……適量
豆乳マヨネーズ
☆無調整豆乳……100cc
☆植物オイル……200cc
☆ワインビネガーまたは酢……小さじ2
☆塩……小さじ1~1.5
★和からし……大さじ1
★薄口しょう油……小さじ1
★すりごま……小さじ1
作り方
1.まずは豆乳マヨネーズを作る。ボウルに豆乳と塩を加えて混ぜる。その後、植物オイルを2~3回に分けて加えながらミキサーで混ぜる。ミキサーがない場合は、泡立て器でよく混ぜる。最後にワインビネガーを加え、全体が滑らかになるまでよく混ぜる。
2.じゃがいもの皮をむき、食べやすい大きさにカットする。ゴーヤはワタを取り、薄切りにする。乾燥ひじきを沸騰したお湯に入れ、戻したらざるにあげる。
3.鍋にお湯を沸騰させ、じゃがいもを串が通るまで茹でる。
4.最初に作った【1】をミキサーに入れ、★を加えてからミキサーで撹拌する。
5.ボウルにひじき、じゃがいも、ゴーヤを入れ、【4】を加えてよく和える。このとき好みで塩、コショウを加える。器に盛った後、三つ葉と糸唐辛子で飾り付けたら完成。
グレープフルーツとバジルの“エクスタシー”冷や奴

きゅうりとグレープフルーツがごろごろとのった、なんとも涼しげな冷や奴。ところが、ヘルシーな見た目とは裏腹にがっつりニンニク風味のタレが効いているんです! お酒のおつまみになるばかりか、夏場のおかずとしても食欲がそそられる一品。グレープフルーツのほろ苦い風味とバジルの香りで後味は爽やかなのもうれしいポイントです。
材料(2人分)
・絹ごし豆腐……1丁
・グレープフルーツ……1/4個
・きゅうり……1/4本
・トマト……1/4個
・バジル……2~3枚
・長ネギ……10cm
・ごま……適量
エクスタシーソース
☆にんにく……1片
☆ごま油……大さじ2
☆なたね油……大さじ1
☆しょう油……大さじ1.5
☆薄口しょう油……大さじ1
☆砂糖……大さじ1~1.5
☆塩……小さじ1/2
作り方
1.絹ごし豆腐は水を切り、ざるに上げる。グレープフルーツ、きゅうり、トマトはサイコロ大にカットする。バジルはひと口大にちぎる。長ネギは白髪ねぎにしておく。
2.ボウルに☆の材料を入れ、分離しないようによく混ぜる。
3.豆腐の水分が程よく抜けたら、食べやすい大きさにカットしてお皿に盛る。
4.【2】のボウルに、グレープフルーツ、きゅうり、トマトを入れて軽く混ぜ、豆腐の上にかける。全体にごまを散らしてから、バジルと白髪ねぎを載せて完成。
春雨の塩麹和え ヤムウンセン風

温冷どちらも美味しいサラダ、タイ料理のヤムウンセンを野菜出汁と塩麹で味付けして、和風にアレンジ。海老や挽き肉の代わりに厚揚げを使っており、角のない塩気に出汁と麹の奥行きが加わって、身体に染みる優しい風味に。酢ではなくレモン果汁を使った酸味も、さっぱりと心地よく、クセのあるパクチーの香りに食欲をかき立てられます。
材料(2人分)
・春雨……30g
・パクチー……2~3束
・にんにく……1片
・塩コショウ……適量
・万能ねぎ……適量
・ごま……適量
・ごま油……適量
・唐辛子……適量
☆きくらげ……5g
☆厚揚げ……1/2枚(100g)
☆レッドオニオン……1/4個
☆赤ピーマン……1/4個
☆ニンジン……1/3本
☆きゅうり……1/3本
★塩麹……小さじ1
★ナンプラー……25cc
★野菜出汁(顆粒を水に溶いたものでも可)……100cc
★レモン汁……小さじ1~3
★コショウ……適量
作り方
1.まずは食材をあらかじめ切り出す。きくらげはお湯に戻してから、厚揚げと赤ピーマンは1cmを目安に食べやすい大きさにカットする。レッドオニオンとニンジン、きゅうりは好みのサイズで薄切りにする。にんにくは細かいみじん切りに。パクチーは茎をぶつ切りに、葉の部分は1cm程度の枝を残してカットする。
2.沸騰したお湯に春雨を入れ、分量に応じた時間で茹でる。商品により茹で時間が異なるため、パッケージなどの説明に準拠すること。
3.フライパンにごま油を引き、パクチーの茎とにんにくを入れ、香りが立つまで軽く炒める。その後、☆を入れてさらに炒めてから、ざるにあげて湯切りした【2】と★の調味料を加えて軽く和えて完成。レモン汁とコショウは好みに応じて増減し、味を調えること。
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仕事から疲れて帰ってきてもパパッと手軽に作れてしまう夏向けレシピ。お酒のおつまみとしても、晩ごはんのおかずの一品としても健康的に美味しくいただけそうです。残暑に負けない身体づくりの助けに役立ててくださいね。
●プロフィール
写真・文/木内アキ
北海道出身、東京在住。“オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。好きなつまみは氷頭。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP:http://take-root.jp/
レシピ監修/丸さん こと 丸山翔
埼玉県出身、東京在住。
http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen