トランペットならぬ「クランペット」をご存じですか? イギリス式のパンケーキだそうです。筆者は『成城石井』のパンコーナーで初めてみかけました。

マフィンのような形状をしているパンで、よく見ると無数の穴が開いていて、思わず「何コレ?」と手にとってみたのです。

マフィンのようでマフィンじゃない! 成城石井の新商品「クランペット」が美味しい

 ポップの紹介には、「成城石井直輸入、イギリス風パンケーキ、トースターで焼いて、バター、ハチミツ、ジャムを染みこませてお召し上がりください、外はカリッと、中はもっちりと、やみつきになる食感をお楽しみください」とのこと。

 購買意欲をそそるキラーワードばかりです。というわけで、さっそく購入し、家で食べてみることにしました。

あの「穴」の謎に迫る!

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 クランペットを手で持つと、非常に柔らかくてむっちりした弾力があります。「しかし、なぜ、こんなに穴だらけなのだろう」と不思議に思い、トースターで焼いている間に、ネットで検索してみました。

 クランペットは、イギリス式のパンケーキですが、イングランドとスコットランドのクランペットには違いがあるようです。スコットランドスタイルは一般的なパンケーキですが、この独特の気孔があるのはイングランドスタイルのようです。なお、気孔ができる理由は、小麦粉と酵母で作った生地に、ベーキングパウダーを加えるからだとか。う~む。穴を作る理由はどこにも書いてありません……

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 そうこうしているうちに「チン!」。焼き上がりました。

見るからに外側がカリカリしているのがわかります。そのままかじってみると、うっすら塩味、中はフカフカでもっちり。

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 そこにバターを載せてみると、みるみるうちに浸透していきます。噛むと、しみ込んだバターとフカフカ、モチモチの生地。小麦の美味しさもダイレクトに伝わってきます。こりゃたまりません。

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 そうか! ここで穴がある理由が判明した気がします。そう、バターやハチミツなどが生地になじみやすい。つまり気孔は、浸透性を高めるために存在しているのでは!?

 そこで、とろとろのスクランブルエッグを載せてみたら、これもなじみまくり。この浸透率と食感は、パンでもなく、パンケーキでもなく、マフィンでもない。クランペット独特で、確かにやみつきになる美味しさ。

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 このほかメープルシロップや、マーマレードなど液状タイプが相性良い気がします。

みなさんも成城石井で、ぜひ「クランペット」の新食感をお試しください。

(撮影・文◎土原亜子)

●DATA

成城石井

http://www.seijoishii.co.jp/

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