高円寺と聞いてイメージするものといえば、サブカル、古着、無国籍、居酒屋、商店街など、いろいろなキーワードが上がりますが、最近の急上昇ワードはズバリ“インド”。事実、高円寺にはカレー屋さんが無数にあり、今や「日本のインド」と言ってもいいのかもしれません。
これまでにも食楽webでも高円寺のカレー屋さんをいくつか紹介してきましたが、激戦区だけあって、確かにレベルが高く、また、個性的なカレー屋さんが多いのです。そんな中、また新たなカレー店が誕生しました。

高円寺駅から徒歩1分。JRの高架下に9月3日オープンした『スパイスカレーMANTRA(マントラ)』です。ここのカレーはこれまでの個性派カレー店とは少し違う不思議な魅力がありました。さっそくご紹介しましょう。
トッピングで味わうスパイスカレー
カレーのメニューは3種類。チキン、ポーク、キーマで、すべて980円。ちなみに、トッピングなしは850円ですが、絶対に“トッピングあり”をオススメします。また、カレーは単品だけでなく、2種盛り(1130円)、3種盛り(1380円)を選べるので、お金に余裕があれば、ぜひ2種盛り、3種盛りを。その理由は後ほど説明します。

カレー3種盛りが登場しました。
・ブロッコリーのアンチョビマリネ
・甘酢とレモンで漬けた赤玉ネギのアグロドルチェ
・ビネガーとクミンの香りがするキャロットラぺ
・バルサミコ酢で漬けたうずらの卵のマリネ
・プチトマトのピーチリキュールピクルス
・マスターシードとショウガ、レモン仕立ての大根のアチャール
・白ワインとローズマリーの香りのキノコのマリネ
・ピッツァ生地を揚げたゼッポリーネ

ここまでくると、もはや酒のつまみプレートのような気もしてきます。
そして肝心のカレーです。これにはちょっと驚きました。高円寺の個性の強いカレーに比べると、非常に“おとなしいカレー”です。スパイシーには間違いないのですが、辛くはありません。いわゆるカレーに刺激を求めているタイプの人にとっては、もしかすると物足りないと感じるかもしれません。
しかし、先ほどのトッピングと一緒に食べてみると、このカレーの良さがよくわかります。それは、この器の中で起きる不思議なかけ合わせとバランスの妙です。

店長の森野竜太郎さんにお話を伺うと、『マントラ』が目指したカレーは、「毎日食べたくなる味」だそう。そこで、旬の野菜を使うトッピングに力を入れたと言います。

つまり、『マントラ』のカレーは、メインがカレーなのか、トッピングなのか、ちょっとわからないところが魅力。でも、その掛け合わせ次第で、いろいろな味の発見があるのです。そんな不思議なマントラのカレー。ぜひ体験してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

店名:スパイスカレーMANTORA(マントラ)
住:東京都杉並区高円寺南4-49-1
TEL:未開通
営:ランチ11:30~15:00(14:30LO)、
ディナー17:00~23:00(22:30LO)
休:月