東京・四谷に、食べ応え抜群、かつ岩手の銘柄鶏を使った絶品の巨大からあげがあるらしい…。そんな噂を聞いて筆者がやってきたのは、四ツ谷駅前にある『海鮮肉酒場 キタノイチバ』。

そのジャンボからあげの名は「皇帝ザンギ」(999円)。ネーミングからすでにインパクト十分。ザンギは北海道のからあげの名称ですが、使っているのは岩手県の銘柄鶏「菜・彩・鶏(さいさいどり)」だそうです。菜・彩・鶏といえば、飼育期間の後半に、動物性タンパク質を含まない飼料で育てて特有の臭みを低減させた鶏。「やみつき手羽先ザンギ」(398円)、「角ハイ柚子はちみつ」(398円)とともにいただきました。
いざ「皇帝ザンギ」に挑戦!

登場したのは、骨の端から肉の先端まで、優に約20cmはあろうかという巨大な骨付きモモ肉。豪快&贅沢です。どこから食べてやろうかとワクワクしますが、まずはトングとハサミで切り分けながら食べ進みます。ジャリジャリ食感で爽快な歯ざわりの衣は筆者好み。漬けダレにしっかりと漬けこんだというフワッとやわらかい肉はあっさりめの味付けです。香ばしい衣がうまく崩れて肉と一緒になり、口の中でジャリ・フワがミックスされてとても面白い舌ざわり。
そして何と言っても骨付き肉は、骨なしよりもうま味が強いのが特徴。この皇帝ザンギも骨の周辺が美味い! 骨にくっついたわずかな肉にも思わずかぶりついてしまいます。3種類のソースは、サウザンドレッシング、おろしポン酢、タルタルソース。どれも美味しいのですが、筆者はおろしポン酢オシ。ちょっと酸味がきいていますが、これがレモン汁をかけたときのような爽やかさ。ジャリジャリ系の衣ともよく合います。

また、皇帝ザンギと一緒に注文した「やみつき手羽先ザンギ」は肉厚で、これまた食べ応えのある手羽先で甘辛いタレがかかっています。ときどき、肉の味がわからなくなるほどにたっぷりタレをかけている残念な手羽先に遭遇しますが、こちらの手羽先にはそれはなし。肉の味を損なわない適度な量で、肉のうま味のアクセントとして効果的です。これも骨が素っ裸になるまで肉を食べきりました。

皇帝ザンギはキタノイチバでは人気No.1メニュー。
●SHOP INFO
店名:海鮮肉酒場 キタノイチバ 四ツ谷駅前店
住:東京都新宿区四谷1-4綿半野原ビルB1F
TEL:03-3350-9388
営:月~木・日・祝17:00~翌0:00
金・土17:00~翌3:00
休:無休
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。