ビールならではのホップの苦味が好きな人はもちろん、マイルドでフルーティな味が好きな人も楽しめる“クラフトビール”は昨今、人気を博していますよね。全国各地には作り手が増え、種類も豊富な“クラフトビール”の世界をもっと知りたい! と思う人も多いでしょう。

 ということで、東京随一のクラフトビールの新聖地、『ウォータリングホール(Watering Hole)』(代々木)を訪れました。代々木といえば、新国立競技場がある場所。スポーツの祭典が開催されるのは夏真っ盛り! 美味しいビールと料理で潤したいですね。

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 ガラスウインドウに描かれたピンクフラミンゴに導かれて店内に入ると、ブリュワリーのステッカーが壁一面に貼られ、スタッフはにこやかでフレンドリー! そんなハッピーな空間で、クラフトビールの楽しさを存分に味わってきました。訪れる人を魅了するこの店の素晴らしさを早速、ご紹介します。

19個のカラフルなタップが圧巻!

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

『ウォータリングホール』では、通常のビールタップが19本、ハンドポンプが2本。計21種類もの樽生ビールが楽しめます。自社オリジナルのほか、国内外のブルワリーから届くフレッシュなビールはIPAが主流。今爆発的な人気となっているヘイジー(濁り)IPAも3種類ほどありました。

 カラフルなタンプハンドルにも目を奪われます。そこから注がれるビールは鮮度バグツン。今日はどんな味と出会えるかと、胸が高鳴ります。

3種飲み比べ「ビアフライト」で未知の味わいを堪能!

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 まずは100mlずつ、3種類のビールがテイスティングできる「ビアフライト」をオーダー。「アレもコレも飲みたいけど、量はあまり飲めない…」「自分好みのビールを見つけたい!」、そんなときにぜひ、オーダーしましょう! この日のビアリストで悩むこと数分…。

ライトエールとダークエールを組み合わせて、全く違う味わいをチョイスしました。

「アプリコット パッション フルーツ」は、喉ごしまろやかなフルーツビール。パッションフルーツならではの爽やかな果実感と酸味がとにかく爽快! カクテル感覚でグイグイ飲めてしまいます。

 ビールが苦手な人でも親しみやすいのが、クラフトサイダー「サクリッジ サワー チェリー」。ベリー系の華やかな香りと穏やかな酸味、ロゼワインのような飲み心地に一瞬絶句! 新しいクラフトビールの世界へと誘われます。

 同店オリジナルの「けやぐの林 ビアキチ&バニラ」は、旬のイチゴを入れて醸造したダークエール。イチゴの風味とモルトのチョコレート感、バニラのなめらかさが絡み合い、複雑で味わい深い一杯でした。

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 ちなみに「ビアフライト」をオーダーすると、選んだビール名が書かれた“ビアフライトカード”も添えてくれます。ビアリストには原産地やブリュワーの特徴、テイストなどが記されているので、照らし合わせながら味わうとまた格別です。

多彩なフードとのペアリングも楽しい!

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 このお店はビールだけではなく、美味しいフードも人気の秘訣です。ビールに合う定番料理も一癖あり。全国からこだわりの食材を厳選し、契約農家などから届くオーガニックの野菜やフルーツも使った野菜たっぷりのメニューも揃います。

 今回は、フルーティーで甘み強めなヘイジーIPA「ねこにひき」と、看板メニュー「山形牛のタルタル」を注文しました。

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

「山形牛のタルタル」は、ここに来たなら絶対に外せない! と評判の看板メニュー。新鮮な山形牛を細く切り、野菜と和え(この日はピリ辛のわさび菜!)、オリーブオイルや塩コショウなどで味付けしたシンプルな一皿ですが、そのリッチな味わいに脱帽。

 濃厚な肉を味わい、すかさずジューシーなビールで潤すと、モルティな甘さがじんわりと広がっていくのです。

デザート感覚の一皿もビールにマッチ!

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 もう一皿は「キンカンとパッションフルーツ、クリームチーズとハチミツ」という、ほかでは見かけない珍しいメニュー。完熟したキンカンをレモン風味のハチミツで味付け、凍らせてから卸した “クリームチーズフレーク”をたっぷりトッピング。果実と一緒にいただくとフワフワのチーズがスーッと溶けて、アイスクリームのような風味が楽しめます。

 デザートのような一皿ですが、ビールとの相性は間違いなし!旬のフルーツを使うので、季節ごとに違った味わいと出会えますよ。

ビール愛炸裂! 店長・林さんとの会話も楽しい

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

 お店に来たら、スタッフと交流しながらおすすめのビールと料理などを聞くのも楽しみのひとつですよね。『ウォータリングホール』のカウンターには、とても気さくでクラフトビール愛にあふれた名物店長・林さんがいます。

「クラフトビールは鮮度が命。僕たちの使命はブルワリーのできたての美味しさをそのまま届けることです」と語る林さん。ちなみに、最初にいただいた「けやぐの林 ビアキチ&バニラ」は、青森の『ビーイージーブルーイング』と一緒に醸造したコラボビール。そのように、ブルワリーとのつながりを大切にし、新しいクラフトビールを生み、この市場を活性化しようという熱い想いが、お店全体から感じ取ることができます。

『ウォータリング・ホール』は代々木駅から徒歩3分、新宿駅からも徒歩10分という好立地。仕事帰りはもちろん、15時から営業しているので週末の昼飲みも楽しめます。素敵なクラフトビールと出会う至福をぜひ、体験してみてください。

(取材・文◎大山ユミ)

●SHOP INFO

東京随一のクラフトビールの聖地! 代々木『ウォータリングホール』の魅力とは?

店名:Watering Hole(ウォータリングホール)

住:東京都渋谷区千駄ケ谷5-26-5 代々木シティホームズ 103
TEL:03-6380-6115
営:15:00 ~23:30(L.O.フード22:30、ドリンク 23:00)
休:不定休

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