職場から帰宅して、料理をする気力も体力もない…そんなときに身近な食材を使ってちゃっちゃと手軽に作れて、しかも美味しい! そんな男子が喜ぶレシピを、料理研究家・奥田ここさんに教えてもらいます。

 アタマといえば、丼の世界では、“ごはん抜き”を意味します。

今回ご紹介するのは、親子丼のアタマ、言い換えれば「親子煮」です。

 煮物と聞くと、面倒で時間がかかるイメージをお持ちの人も多いかもしれませんが、心配ご無用。フライパンひとつであっという間に作れます。必要なのは鶏肉と玉ねぎ、そして生姜。今回の親子アタマの主役は、ズバリ生姜。すりおろしと細切り、2段階で加える生姜が、甘じょっぱい親子アタマを、ぐんと爽やかにしてくれるから、ごはんがなくても無限に食べられるんです。

 というわけで、作り方をご紹介していきましょう。

「生姜風味の親子アタマ」の作り方

これぞ家呑みの最強つまみ! 無限に食べられる「生姜風味の親子アタマ」レシピ

材料(1~2人分)

・鶏もも肉……200g
・生姜……10g+10g
・玉ねぎ……1個(小さいもの)
◯汁
・出汁……1/2C
・砂糖……大さじ2
・醤油……小さじ1・1/2と大さじ2
・日本酒……大さじ1
・みりん……小さじ1と小さじ1
・卵……3個
・一味唐辛子……お好みの量

作り方

1.鶏もも肉を大きめの一口大のそぎ切りにする

2.1の鶏肉に、醤油小さじ1と1/2と、みりん小さじ1、生姜10g分をすりおろしたものをなじませ、15分ほど置く

これぞ家呑みの最強つまみ! 無限に食べられる「生姜風味の親子アタマ」レシピ

3.玉ねぎを約5mmほどの幅に切る

4.生姜10g分を細切りにする

5.フライパンに油を敷き、4の生姜を入れて弱火にかける

6.生姜の香りが出てきたら3の玉ねぎを加えて強火にし、部分的にこんがりするぐらいまで焼く

7.6のフライパンに2の鶏もも肉を入れ、両面に焼き色がついたら出汁を流し入れ、中火にする

これぞ家呑みの最強つまみ! 無限に食べられる「生姜風味の親子アタマ」レシピ

8.出汁が沸いてきたら、汁の調味料(砂糖大さじ2・醤油大さじ2・日本酒大さじ1・みりん小さじ1)を入れて3~4分煮る

9.ボウルに卵をざっくり溶いて(溶きすぎないこと)、溶いた卵を約大さじ1を残し、それ以外の溶き卵を8のフライパンに流し入れ、フタをして1分弱ほど蒸し焼きにする

これぞ家呑みの最強つまみ! 無限に食べられる「生姜風味の親子アタマ」レシピ

10.卵が半熟に仕上がってきたら器に盛り、仕上げに残しておいた大さじ1の溶き卵を回しかけ、お好みで一味唐辛子を振りかけたら出来上がり

●著者プロフィール

奥田ここ

国内外各地の市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食及びイタリア料理の料理教室を主宰。外国の方の参加や元築地市場内での調理室など、様々な場所とスタイルで開催するほか、各種媒体・広告へのレシピ提供や、食材産地の取材および食に関する話題の企画・執筆に加え、個別の要望に応じた出張料理や料理提案など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし、無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
(https://www.instagram.com/kokookuda/)

編集部おすすめ