青山通りの宮益坂上から明治通りに向かって坂を下っていくと、左手に『MOJA in the HOUSE 渋谷』が見えてきます。ヴィンテージ調の雑貨や家具が置かれ、アメリカンな雰囲気が漂うお店ですが、こちらに“究極”と言ってもよさそうな進化系からあげがあります。

それが名物で一番人気の「ワッフルチキン」(1300円)です。

 もともとは米国生まれの料理で、アメリカ人のソウルフードとも言われています。焼きたてのワッフルに、クリスピーな食感に揚げたチキンをのせ、そこにメープルシロップをたっぷりかけていただきます。揚げたチキンにメープルシロップとくると、変わった食べ物のように思うかもしれませんが、違和感はまったくなし。これ、かなりイケるんです。

甘スパイシーな新感覚食感に魅せられる!

一体どんな味? 米国生まれの新感覚からあげ「ワッフルチキン」を食べてきた

 こちらのワッフルチキンは見た目も豪快です。

直径が16cmほどもあるワッフルの上にのっているのは、塩やスパイス、卵などで味付けして揚げたからあげ。やや大ぶりなものが4個も。いかにも食べごたえがありそうな佇まいです。ここにカナダのピュア・メープルシロップをたっぷりとかけていただきます。からあげの上でボトルを円を描くよう3回まわしかけるのが適量とのことですが「外国人のお客さんの中には1本すべてかけてしまう方もいますよ」と店長の鈴木裕希さん。そこまでする勇気のない筆者は軽く3~4回まわしかけました。

一体どんな味? 米国生まれの新感覚からあげ「ワッフルチキン」を食べてきた

 ワッフルとからあげは別々に食べるのではなく、一緒に食べるのがおすすめです。細かくカットし、からあげとワッフルを同時に口の中へ。からあげの衣はガリガリ系ですが、メープルシロップがしっとりソフトな食感を与えてくれます。ちょっとスパイシーなからあげとメープルシロップの甘さのコンビネーションが絶妙。“甘スパイシー”な新感覚の味わいです。

一体どんな味? 米国生まれの新感覚からあげ「ワッフルチキン」を食べてきた

 からあげをワッフルでくるむようにして食べると、ワッフルのフワッ! 衣のガリッ!さらにフワッときて、甘めのチキンバーガーのような食感。

からあげはあっさりめの味付けですが、スパイスがよくきいていて、これだけももちろん美味しく食べられ、お酒のつまみにも最高です。

 女性客に大人気というこのワッフルチキンですが、店長の鈴木さんによると「男性のお客さんにも味わってほしい」とのこと。男性の呑兵衛の中には甘いものは苦手という人も多いかもしれませんが、このワッフルチキンには絶対ハマると思います。平日のワッフルチキンの提供は14時~なので、ティータイムだけでなく、ディナーでも食べることができます。ワインやウイスキー、オリジナルカクテルなども充実しているお店なので、ペアリングして楽しむのもオススメです。

●SHOP INFO

一体どんな味? 米国生まれの新感覚からあげ「ワッフルチキン」を食べてきた

店名:MOJA in the HOUSE 渋谷

住:東京都渋谷区渋谷1-11-1-2F
TEL:03-6418-8144
営:11:00~23:00/ランチタイムは11:00~16:00(料理22:00LO ドリンク 22:30LO)
休:12月31日~1月3日
https://www.cafecompany.co.jp/brands/moja/shibuya/

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。

一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。