“オリンピックの金メダリスト”といえば、才能や努力、肉体と精神など、あらゆる面で秀でた強者のイメージがありますが、同じオリンピックでも首都圏に展開している総合スーパー『Olympic』の「パン工房」で見つけた金メダリストは、まん丸の揚げたてカレーパン。その名も「半熟タマゴのザクザクカレーパン」(260円)です。

このカレーパンが、一体、何で金メダルを獲ったのかというと、毎年、日本食料新聞社が主催している業務用専門展、第23回「ファベックス 惣菜べんとうグランプリ2020」の調理パン部門。商品のエントリー数1312品。そんな厳しい競争率の中から選ばれた金賞受賞商品はたった14だけというのですから、このカレーパンはまさに全国の調理パンの中でも相当な強者なのです。というわけで、どんな味わいか確かめるべく、早速、買って食べてみました。
金メダル獲得の絶品カレーパンの旨さに感動

クルトンをまぶして揚げてあり、名前の通り、かじるとザクザクと音を立てます。中のパン生地はしっとり。そしてスパイシーな香りのするカレーと、半熟タマゴが丸ごと1個。

主役のカレーフィリングは甘めのとろとろタイプで、フライドオニオンの香ばしさがなんとも深い味。そこに、まろやかな黄身がとろりと絡まって、思わず「おー!」と声が出てしまったほど美味。店内で一個ずつ手作りしているので、夕方には売り切れてしまうことも多いそうです。
ところで、この『Olympic』のベーカリーでは、もう一つ、同じグランプリ大会で優秀賞を取ったパンがあるんです。

手のひらにのる小さなサイズの食パンです。「まずはそのまま食べてみてください」というコピーが書かれているので、食べてみると、パンの耳からして柔らかく、中はしっとりモチモチ。そしてパン生地のほのかな甘み。これは何もつけず、何もせず、そのまま食べるのが美味しいことがすぐにわかります。

開発者の上原さんによれば、「焼かずに食べられる食パンを目指して作りました」とのことで、豆乳を乳酸菌で発酵させて作った新素材の「豆まーじゅ」(大豆クリーム)と丁寧に取った湯種を使用しているそう。そして、この生食パンがさらに優秀な理由は、冷蔵庫に入れておいて翌日に食べてもこの食感が損なわれない点。なんと1日に100斤以上も売れるのだとか。リーズナブルでもあり、確かに毎日食べたくなる美味しさです。
『Olympic』の「パン工房」は、このほかにも優秀な調理パンが多いんです。『Olympic』に行った際は、まずはこの2つを購入してみてください。オススメです!
(撮影・文◎土原亜子)