恵比寿で打ち合わせが14時過ぎに終了。せっかく恵比寿まで来たんだから、お昼ぐらい食べてから仕事に戻りたい。
ラストオーダーが14時半なので、今から行けば間に合う! と急いで向かったのはワインバー。ランチタイムに出すオムライスが評判のようです。恵比寿南3丁目の5叉路からちょっと入ったところにある『IL GENTILE(イル ジェンティーレ)』で今日のランチは決定です!

建物の外にある立て看板には「全品サラダバー、自家製パン付き」の文字が。これはありがたい。オシャレだけれど小皿な料理より、仕事の合間のランチは、できればしっかり食べておきたい。
ワクワクしながら外階段を登り2階へ。ここは、イタリアワインを中心とした品揃えで、地方によって個性の違うイタリアワインを食事とともに味わえるお店とのこと。店の中央、カウンターには自家製パンとサラダが置いてあり、ランチを注文した人は好きに取ることができるようになっています。
濃厚ワインソースが上質な大人のオムライス

目の前にやってきたのは、ほぼ完璧なフォルムの半円形、そしてワインソースに浮かぶ黄色、というよりもはや黄金色な玉子。第一印象は「キレイ!」。
ワインバーのランチなので、オムライスと一緒にランチワイン300円も注文。ちなみにこの日のランチワインはキャンティクラシコ。ディナータイムにオーダーしたらグラス900円とのこと。かなり得した気分になれます。

果たしてどんな味なのか、スプーンを入れると、中からもっとトロトロ玉子が出てきた! トロトロの中にもっとトロトロが。
「オムライスの卵の中に、ポーチドエッグが入っているんですよ。スタッフの考えたサプライズですね」とオーナー。確かにサプライズ。ただでさえトロトロ感たっぷりなのに、スプーンを入れたら中からもっとトロトロが出てくるとは。ふわトロオムライスの究極系、と言っても過言ではないかも。
「ソースは赤ワインソース。ただ濃厚ではなく、酸味とのバランスもいい、ワインバーならではの美味しいソースなんですよ」。ケチャップでもなく、シチューでもなくワインソース。大人のオムライス、という感じがします。

このオムライスが生まれたきっかけを聞くと、「とにかく美しいオムライスを作りたい」と思ったことからだそう。使用しているのはこだわりの新潟産卵。ここのオムライスを某美食家の方が食べてSNSで紹介したところ、今では遠方からここのオムライスを目指してくる人も増えたそう。中には修学旅行で来た女子高生もいたとのこと。SNS効果、恐るべしです!

ちなみにオムライスは1日20食限定。ランチでしか注文できないメニューで、日によっては売り切れてしまう場合もあるので早めの来店がお勧めとのこと。オムライスの他にも、週替わりのランチメニューがあり、パスタは自家製パン、サラダがついて1000円。恵比寿が職場だったら、おそらく週一で通うだろうなぁ。

「オムライスにサラダバー、パンがついているので、美味しく楽しく食べて欲しいですね。野菜とタンパク質、炭水化物でしっかりとした食事になりますよ」とオーナー。
しかも野菜は神奈川・三浦野菜が中心で、初夏にはコリンキーや金糸瓜、秋冬にはサラダ向けのピンク色の大根などマニアックな野菜も。サラダとパンだけでお腹いっぱいにならないよう、メインのオムライスが来るまでは量を加減して楽しみます。
ランチワインでワンランク上の贅沢ランチを

ランチワインのキャンティクラシコもソースとの相性がもちろん良く、果実味があって香りの良いワインで大満足。次回はワインバーの時間帯にも来たいなぁ。ワインの美味しさはもちろんだけれど、食事も美味しいワインバーなら、食事をしてからの2軒目、3軒目ではなく、1軒目から楽しめる店として利用できそう。
地方によって個性的なイタリアワインの魅力を紹介していきたい、と話すオーナー。ということは、今までに飲んだことのない、珍しいワインや面白いワイン、マニアックなワインに出会えるのかも。
次回の恵比寿での打ち合わせ、あえて遅い時間にして、このお店で美味しいワインや食事を飲んだり食べたりしながらできないかなぁ、と思ってしまうほど、絶品トロトロオムライスと美味しいワインでした!
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO

店名:IL GENTILE(イル ジェンティーレ)
住:東京都渋谷区恵比寿南2-1-5 ES215ビル 2F
TEL:03-6451-0808
営:11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~25:00(フードL.O.22:00、おつまみ、ドリンクはL.O.25:00)
休:日曜