大手居酒屋チェーンのワタミの新業態として、すでに各メディアでも話題になっている『焼肉の和民』。新型コロナウイルス感染対策として定着している“非接触型”の店舗であり、居酒屋らしさもあると聞き、10月5日にオープンしたばかりの横浜店にお邪魔しました。

店内には4人用のボックス席のほか、2人で利用できるカウンター席もあります。各席に備え付けのタッチパネルでオーダーすると、特急レーンに乗って料理やドリンクが運ばれてくるシステム。なるほど、たしかに非接触型ですね。

まずオーダーしたのはこちらのおすすめ「和牛上カルビ」、「ワタミカルビ・Sサイズ」。数分後にレーンに乗ってお待ちかねの“お肉様”の登場です。さっそく和牛上カルビから焼いていきます。
カルビの美味しさに悶絶!

「和牛上カルビ」は九州産の雌牛だそうで、和民独自の格付け基準で厳選された肉とのこと。焼き過ぎると味が落ちるというので、軽く両面を焼いてからいただきました。タレを付けなくても十二分に美味しい。
肉に歯が沈んでいくと、ジワリとしみ出す肉汁と旨み。とろけるように肉がちぎれ、舌をやさしく撫でるように脂身の甘みが広がります。う~む、絶品! 噛むほどに幸福感が増していきます。

次のワタミカルビに移る前に、おすすめの「禁断の塩バターたれ」(100円)を追加してみました。こちら、ネギ塩ダレにバターを加えたもので、軽めに焼いたワタミカルビをつけて食べると、これまた激ウマ! さっぱりとしたネギ塩ダレに、バターのコクと甘みが加わって、最高です。

肉の味にもマイルド感を出してくれ、味変どころか、これでなければ美味しくないのでは? と思ってしまうほど。ちなみにメニューには“悪魔的な美味しさ”と書かれていますが、その名の通り、肉以外の何につけても美味しく食べられそうです。
ホルモンやニンニク風味のハラミもクセになる!

もちろんこの2品では満足できない筆者、さらに「炎の大とろホルモン」、「ガツンとスタミナにんにくハラミ」を追加しました。ホルモンをロースターにのせると、チリチリという音とともに少しずつ縮んでいきます。脂が火に落ちていき、うっかりしているとロースターが大炎上。引き上げるタイミングがけっこうシビアです。

トングで返しながら炎が大きくならないように気をつけていても、護摩行の火炎のように燃え上がってしまいます。「おい、早く食べろよ! 固くなっちまうだろ!」というホルモン様の怒りの炎のようにも見えて、慌てて皿に移していただきました。口にしてみると、プリフワな食感。

ハラミはニンニクがたっぷり。一瞬、肉の上に溶けかかった雪でものっているのかと思ってしまうような見ためです。これはニンニク風味が強烈な予感…。しかしひるんでいるわけにもいかず、いざ実食。食べてみると、ニンニクの風味は想定ほど強くはありません。肉の味を壊さず、ツンとした軽めの刺激で味を引きしめている印象です。
さて、店員さんを呼ばずにオーダーできるシステムはいいのですが、かえってアレコレ注文し過ぎてしまい、気が付けばお腹が限界に達しつつあった筆者。〆にご飯ものでも、と思い「カルビ on the ライス!・中」をいただきました。

本来は焼いたカルビをのせていただくものですが、このままでもかなり美味。ピリ辛で、卵の黄身のコクと海苔の風味、ネギのシャキッとした歯ごたえがたまりません。
ご飯ものや麺類、スープのほか、デザートやドリンクも充実しています。そこはさすが居酒屋さん発の焼肉屋さんならではですね。食べたいメニューがありすぎて、この日だけではさすがに満足できなかった筆者。日を改めて食べに来る決意を胸に、お店を後にしました。
(取材・文◎松本壮平)
●SHOP INFO

店名:焼肉の和民 横浜店
住:神奈川県横浜市西区北幸1-1-2INB横浜西口ビル4F
TEL:045-311-3681
営:17:00~翌5:00
土・日・祝11:00~翌5:00
休:無休
※価格はすべて税抜です