家呑みの機会が増えたいま、料理にひと手間かけるのを楽しみにしている人も多いのでは? 筆者も家呑み派の一人で、簡単なおつまみで済ませることもあれば、ちょっと気合いを入れて料理をすることもあります。
呑みながら熱々のつまみを楽しむのにピッタリな卓上調理家電はいろいろありますが、岩谷産業の「カセットフー ビストロの達人III」もその一つ。
深さのある専用プレートがグリル鍋としても大活躍

ビストロの達人IIIには、深さ約3cmの専用プレートが付いているのが最大の特徴です。「焼く」だけでなく、「煮る」「蒸す」「炊く」「鍋もの」「無水調理」といったことができるので、1台あれば多彩なメニューが楽しめます。

この深さを活かした料理が作れるというのが、平面のホットプレートとは大きな違い。最近はプレートに深さを出したホットプレートがほかのメーカーからも登場していますが、カセットコンロで使えるので、室内だけでなくキャンプなどの屋外でも使えるというメリットがあります。

とはいえ、カセットコンロを屋外で使うとなると、風で火が消える場合があります。また、鍋ものをしたときに吹きこぼれで火が消える心配もあるでしょう。そんな不安を解決してくれるのが、「立ち消え安全装置」です。火が消えたら自動的にガスの供給をストップするので、ガス漏れしないのもビストロの達人IIIの強みです。
パエリアと餃子ピザでおしゃれなおつまみ作りに挑戦

ビストロの達人IIIに付属のレシピを見ながら、今回はちょっとおしゃれなおつまみを作ってみました。最初に挑戦したのは「パエリア」です。パエリアを家庭で作るとなると、フライパンを使うのが一般的ですが、プレートに深さのあるビストロの達人IIIでも簡単に作れます。
作り方は意外と簡単。具材となる魚介や野菜、米を炒めたら、トマト缶と水、コンソメなどを加えて炊くだけ。用意する食材の種類が多いものの、調理工程自体はシンプルなので、準備から30分ほどで完成しました。

これまでパエリアを自宅で作ったことがなかった筆者でも失敗することなく、おいしいパエリアが作れました。少し焦げ目ができて、お店で食べるような香ばしさのある仕上がりもたまりません! 魚介、鶏肉、野菜の旨みがぎゅっと詰まっているので、お酒を飲まない人も満足できるはず。お酒を飲むならスッキリした白ワインが良さそうです。

続いて作ったのは「餃子の皮ピザ」。プレートに餃子の皮を敷き詰めて、その上に具をのせて焼き上げる料理で、皮がパリパリになってクリスピー生地のピザを食べているようでした。これはあまり高さがないので普通のホットプレートでも作りやすい料理ですが、こうしていろんな料理に活用できるのはビストロの達人IIIのいいところ。
別売の専用アクセサリーが豊富

ビストロの達人IIIは、プレートを外せばカセットコンロとしても使えます。使用できる鍋の大きさの目安は土鍋9号までとなっており、小さい鍋は鍋底が16cm以上であればOK。
ホットプレートとは違い、カセットコンロとしても使えるのは汎用性が高くていいですね。
また、別売でたこ焼きプレート、網焼きプレート、焼肉プレート2種が用意されており、これらも合わせ買いするのがおすすめ。同梱されないのは残念ではありますが、直火ならではの強い火力で食材を焼き上げられるのは大きな強みです。

ビストロの達人IIIの実売価格は1万2000円前後となっており、ホットプレートとしてみると高額な部類ではありますが、一台で何役もこなすことを考えるとお得感のある卓上調理家電です。家呑みやアウトドアで大活躍間違いなしのグリルパン付き卓上コンロで、おつまみ作りを楽しみましょう。
●DATA
カセットフー ビストロの達人III
http://www.i-cg.jp/product/grill/cb-bst-3/
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。