今年行われた「インターナショナルビアカップ2020」にて、銅賞を受賞した『泉佐野ブルーイング』の「デュンケル」。よく吟味したローストモルトとカラメルモルトをブレンドし、丁寧に醸造した黒ビールです。

まだ若いブリュワリーで今年の6月に初めて仕込み、完成からたった5か月でスピード受賞したというのも話題になっています。泉佐野市の新名物として名乗りを上げた「デュンケル」ですが、「飲むだけではもったいない!」ということで、こんなインパクト強めの商品も登場しました。

それが「水を一切使わない黒ビールカレー」です。水の代わりに黒ビールの「デュンケル」だけで作ったカレーで、デュンケル特有の香りと苦味をカレーにどう落とし込むか。試行錯誤を繰り返して完成した究極のビール料理になっているそうです。早速、味わってみました。
鮮烈に感じるホップの苦味と麦芽の香り

レトルトカレーなので、湯煎または耐熱容器に移してレンジで温めます。ご飯に盛り付ける時に欧風なカレーの香りが漂い、食欲がそそられました。

一口食べて、ビールの存在感に驚愕しました。水を一切使っていないので、ダイレクトに「デュンケル」の苦味と香ばしさを感じられます。後から、スパイスの風味がグッと出てきて、白米の甘さも際立ちました。
一口目はとっても不思議な気持ちになったのですが、二口、三口と食べ進めるほどに「デュンケル」特有の苦みが心地よく感じられ、麦芽の優雅な香りがスパイスと相まって鼻から抜けていきます。

辛さもしっかりきいていて、後味も爽快。世界中にビールを使った料理は数多くありますが、このカレーは新感覚でした! ご飯と一緒に食べてみましたが、カレーをアテにビールを飲んでも楽しめそうです。
調理過程でアルコールは飛んでいるものの、この苦みと香ばしさは、酸いも甘いも噛み分けてきた大人にしかわからない魅力かもしれません。気になる方はぜひお試しあれ。
●DATA
泉佐野ブルーイング
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