公表はしていませんが、筆者の中での“美味しいからあげランキング”というものがあります。
この1年ほど、このランキングの上位に変動がなかったのですが、ついにそれが大きく動くからあげに遭遇してしまいました。

都営浅草線・浅草駅から徒歩10分ほどの場所にあり、その名の通りランチタイムは大分県の郷土料理がメインの定食やお弁当が充実していますが、夜はお酒も楽しめるお店です。
こちらのからあげ、“からあげの聖地”として名高い大分県中津市の名店のレシピをベースに、改良を重ねて作り上げたもので、醤油などの調味料も九州産のものにこだわっているそうです。
一体どんなからあげなのか、さっそくご紹介していきましょう。
絶品すぎるからあげを実食!

いただいたのは「中津からあげ」。ルックスはゴルフボールのような美しい球形ですが、これは一つずつ丁寧に手で丸い形に整えているそう。鶏皮もしっかりと巻き付けてあります。この形ならば揚げ油に入れても均等にムラなく熱が入っていきそうです。
取材時はマスク着用でからあげの登場を待っていた筆者でしたが、マスクをしていてもニンニクやショウガのあまりにもいい香りにKOされそうになりました。マスクを外して、いざ実食です。
サックリと軽やかな衣は片栗粉のみ。そして肉がマシュマロのようにフワッフワ!肉のやわらかさがハンパない!歯に優しいなんてもんじゃありません。

肉の旨みも強烈です。口の中にパッと広がって、舌に張り付いて離れません。普通ならばお酒を飲んで洗い流し、次のからあげに箸を伸ばすところですが、この味わいはそれをするのがもったいないと思えるほど。この美味しさの余韻をしばらく楽しみたくなります。

オーナーの光永純史さんによれば、味の探究には余念がなく、このからあげも一層美味しくなるよう、日夜研究を続けているそうです。今でも十分すぎるほどに美味しいのに、これ以上美味しくなるとは何とも楽しみ。また必ず来るぞと胸に誓ってお店をあとにした筆者でした。
●SHOP INFO

店名:Ashi Teishoku & Diner
住:東京都台東区駒形2-6-5
TEL:03-6883-6906
営:11:30~14:30(14:00LO)
17:30~24:00(23:00LO)
休:日・祝
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。