コロナ禍と昨今のからあげブームを背景に、デリバリーやテイクアウトを専門とするからあげ店が増えています。特に異業種や他ジャンルからの新規参入が目立ち、どこもなかなか味のクオリティが高いのが特徴。
今回ご紹介する『日本橋唐揚げ ひさ松』も、異業種から新たにからあげに参入を果たしたお店です。埼玉と千葉に店舗を展開するこちらのお店、実はカラオケチェーン『カラオケハピカラ』が運営するお店なんです。
ついにカラオケ店が本気でからあげに参入するのか! と感慨深いですが、考えてみればカラオケ×お酒×からあげというのは、超王道な組み合わせですよね。実際、同店はデリバリーとテイクアウトをメインにしていますが、店内でカラオケを楽しみながら食べることもできるという、ちょっとユニークなスタイルです。

肝心の味はといえば、カラアゲニストならば誰もが知る、東京・茅場町の名店『やきとり宮川』が監修ということで、こちらもお墨付き。というわけで向かったのは埼玉県八潮市。カラオケハピカラ内にある『日本橋唐揚げ ひさ松 八潮駅前店』を取材してきました。
千葉の水郷どりと雪塩を使った名店監修のからあげとは?

こちらのからあげ、千葉・北総台地で飼育された「水郷どり」を使用しています。濃厚な旨みだけでなく、甘味もあるのが特長の鶏肉です。今回、いただいたのは「雪塩唐揚げ」、「雪塩手羽先」、そして「日本橋唐揚げ」。商品名の通り、このからあげのもうひとつの特長が雪塩を使っていること。

まずは雪塩唐揚げから。ルックス、特にその白い色はやきとり宮川のからあげを彷彿させます。ジャリッとした衣は、噛むとはかなく溶けていくような食感です。あっさりめの味付けですが、肉そのものの味が鮮烈なうえ、雪塩の旨みと衣の食感がシャッフルされて、実に豊かな味わいになっています。
肉汁もほどよくあふれ出て、それが衣をしっとりとさせていくようです。肉質も柔らかで、噛むほどに鶏の旨みがにじみ出てきます。う~ん、さすが名店が監修しただけあって、かなり美味しいです。

また、同じく雪塩を使った「雪塩手羽先」は、肉厚で食べごたえアリ。雪塩の深みのある味がよく効いており、かすかな甘味も感じました。皮はパリッとしていて美味しさを倍加させているうえ、骨離れもいいので旨味の濃い骨周りの肉も余すところなく味わえます。

そして最後にいただいたのは、醤油ベースの日本橋唐揚げ。
●SHOP INFO
店名:日本橋唐揚げ ひさ松 八潮駅前店
住:埼玉県八潮市大瀬6-1-28 福岡ビル3F(カラオケハピカラ内)
TEL:080-6148-8578
営:11:00~21:00
休:無休
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。