『麺に光を 別邸』。どこか上品な邸宅を感じさせるようなネーミングでお店を構えるのは、大阪・ミナミの一等地にあるラーメン店。
瓦屋根と長屋のような木造の造りがラーメン屋とは思えない雰囲気。外観からして、清潔感漂うこだわり抜いた空間を感じさせます。

オープン10分前。すでに3名の方が並んでいたので、先に食券を買って列に並びました。シンプルな垂れ幕がかかり、関西でいうところの「シュッとしている」文字に趣向を凝らしたデザインが個人的には好感度大! いざ、入店してみましょう。

中は広々としていて、L字のカウンター席と2つのテーブル席がありました。期待通り、上品で清潔感のある店内はとても気持ちいい。これなら、女性一人でも気負いすることなく入店できますね。

店内にある食券機で購入したのは、看板商品の「醤油の光」。なにやら最高級地鶏や最高級醤油を使用しているのだとか。お品書きには、それぞれの麺についてのこだわりがびっしり書かれています。
極上の黄金スープにひれ伏す! 看板商品の「醤油の光」

運ばれてきた瞬間、感じたのは「美しい!」。深みのあるスープの中に、きれいに横たわる麺と鮮やかなむね肉、チャーシューたち。醤油のキャンバスに映える具材が美しく光っています。
まずはスープから。醤油ベースとは知りながらも、あっさりとしたコクと、まろやかな口当たりがクセになりそうな味わい。色だけ見ると醤油ならではの濃い味を想像していましたが、醤油独特の濃さはありません。使用している最高級地鶏の「奥久慈しゃも」や「京鴨」、「丸鶏」などの出汁が存分に効いていて、旨みが際立っています。
オーナー曰く、「ラーメンのことは基礎だけ知り合いに教えてもらい、あとは独自で味を作っていった」とのこと。試行錯誤を重ね、出来上がるまでに半年かかったという一杯。今でも年間300色はラーメンを食べ、日々探究心を忘れず精進しているそうです。

麺はそば麺を使用しているそうで、スープに負けないコシと弾力があり、麺の味もしっかり感じることができます。
薄くスライスした肩ロースのチャーシューも柔らかく、麺の太さとのバランスが抜群です。チャーシューの下からは刻んだ白ねぎとメンマが顔をのぞかせ、バラエティ豊かな具材とのコンビネーションを楽しませてもらいました。

最後まで飲み干せるほどのスープで仕上がったラーメン、ここにあり! 丹精込めて作り上げた、オーナーの技が「光る」一杯です。
(撮影・文◎道面 梓)
●SHOP DATA
麺に光を 別邸
https://www.instagram.com/ramen_menhika02/?utm_medium=copy_link