『どうとんぼり神座(カムクラ)』といえば、大阪や京都、奈良など関西圏の人にはお馴染み、最近は関東にも進出しているラーメン店。その味は、初めて食べると、ふ~ん。
その『どうとんぼり神座』の中で、東京と横浜にしかないのがラーメン&飲茶の『神座飲茶樓』。ここに裏メニューの、たまらないデカ盛りがあると聞き、早速店へ向かいます。
東京駅グランルーフ店は東京駅八重洲口側、飲食店が並ぶB1Fにあります。同じエリアには、北海道バルや名古屋の味噌カツ店、成田のうなぎ店など全国のご当地メニューがウリの店がズラリ。ということは、『神座飲茶樓』はもしや、大阪代表?

席につき、早速裏メニューの大盛りラーメンについて聞くと「はい。『プレミアムチャーシューラーメン』の裏メニューですね」と明るい返事が。「プレミアムチャーシューラーメン」の上なので、その名も「ギガプレミアムチャーシューラーメン」。“ギガ”で“プレミアム”。
注文を終え、卓上にあるメニューを見ると、『どうとんぼり神座』にはない点心メニューが。飲茶樓だもんね。小籠包とかエビ餃子とかもすっごく惹かれる。でも、どれくらいギガなのかボリュームを見てからじゃないと。なので、足りなかったら追加注文しよう、とメニューを眺めつつ、出来上がるのをのんびり待ちます。
ピンク色の美しいチャーシューの山!「ギガプレミアムチャーシューラーメン」1172g

待つこと数分。やってきたのはピンク色のチャーシューが重ねられた一杯。テンションあがる~。早速計測です。直径26cmの器に、高さ約9cm、重さは1172g(器の重さを除く)。そしてチャーシューはなんと12枚!「通常のチャーシューメンの場合チャーシューは6枚ですが、裏メニューになると12枚になります」と話すのは、エリアマネージャーの宮原宗巨さん。
それは食べ応え十分! ということで、まずはチャーシューから。このチャーシューがうっすらピンクで程よい厚み、ローストビーフとかローストポークみたいな品のある美味しさです。ラーメンのスープともちろん合うけれど、ホースラディッシュつけて食べたい。ちょっと大丸まで行って買ってきたい~、と思うほど絶品!

「麺は細麺~中細の間ぐらいのストレート麺で、1人前は茹で前で120gですね。スープの中身は秘密ですが、タレは醤油、スープ作成時の油やラードも入っています。具は豚バラと白菜、そしてチャーシューですね」と宮原さん。特製のチャーシューはイベリコ豚の肩ロース肉。程よくサシが入ったものをセレクトしているそうで、公式には1枚25g前後。つまりギガプレミアムになると、25g×12枚でイベリコ豚チャーシュー約300g!
チャーシューを何枚か堪能し、麺が見えてきたところで麺とスープを啜ります。チャーシューから滲み出た油のせいか、普段の『どうとんぼり神座』の味よりちょっとだけ強く感じます。それでも白菜のとろ~んとか、フワッと優しい味わいは一緒。なぜだかハマる美味しさはチャーシューから滲み出る油効果でさらに魅力的になっています。

ちなみに、この裏メニューが生まれたきっかけは?「昨年トライアル販売で『プレミアムチャーシューラーメン』を販売したんですが、その時にチャーシューを倍にした裏メニューが生まれたんですよ。お客さまの中には、チャーシューをつまみで出してほしい、という人も結構いますね」。わかる~。同じ考えの人、やっぱりいるんですね。
「麺は1.5玉で+150円。追加でネギ+130円を入れると、チャーシューの重さに爽やかさがプラスされるのでおすすめですよ」。なるほど。チャーシューネギ巻きとか、ネギたっぷりチャーシューメンとか、ありだなぁ。

チャーシューはスープの温かさでピンクから茶色に時間が経つにつれ変化。ピンクのときは上品ローストポークだったのが、茶色くなるとチャーシューらしいスープと融合した美味しさに。
そこで、味変として卓上にあるニラをちょっとだけチャーシューに乗せて一口。今度はビリッとした刺激が口の中に広がり、それまでまろやかだった口の中が一気に覚醒。
チャーシューが倍になるとこんなに違う。もはや幸せしかないっ!

お店のご好意で、チャーシュー6枚の、通常のチャーシューメン「特製叉焼拉麺」と並べてみたところ、全然違う! 6枚も乗っていてもちろん豪華なんだけれど、6枚だと麺や白菜が見えている状態。これがギガだと肉布団で完全封鎖。これ、一度知ったらまた頼んでしまうでしょ。だって300円の差でこの違いはすごい。裏メニュー、知っているか知らないかでこんなに衝撃を受けてしまうとは!!
ちなみに追加トッピングには、野菜+250円や沈菜(キムチ)+130円、豆芽(モヤシ)+130円などもあるので、チャーシュー多めだと背徳感を感じる時には、これらを追加するのも良さそうです。

今回は「ギガプレミアムチャーシューメン」だけで大満足してしまったので頼めなかったけれど、人気の点心を聞くと、やはり「小籠包」(4個590円)、「エビ餃子」(4個690円)、「焼売」(4個690円)などが人気とのこと。ランチセットやディナーセットでは、麺と点心のセットメニューがあるので、1人で食べに来て両方味わいたいときにはセットがおすすめだそうです。
点心は東京駅のお店と『横浜ジョイナス店』、そして恵比寿にある『KAMUKURA DiNiNG アトレ恵比寿店』の3店舗限定メニューです。また、3月中旬までの期間限定「玉子あんかけ生姜ラーメン」(1000円)が、体の芯からぽかぽか温まるのでこちらもおすすめだそうです。
まるでローストポークのような、ピンク色で品のあるチャーシューに、シコシコの細麺、そして白菜の甘さが優しいスープ。
次回は点心中心に攻めるか、それとも期間限定のあったか生姜ラーメンにするか。6種類の点心&ラーメンのディナータイム限定おすすめセットも魅力的。ということで、東京駅エリアに来たら、また食べに来ること決定です!
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO

店名:神座飲茶樓(カムクラヤムチャロウ)東京駅グランルーフ店
住:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅グランルーフ B1F
TEL:03-6256-0377
営:11:00~23:00、日曜~22:00※まん防期間中は~21:00(L.O.各30分前)、アルコール~20:00
休:不定休 ※東京駅グランルーフに準ずる