ベビースター＆サッポロポテトのWトッピングが最高！ 荻窪で人気の「インドまぜそば」を食べてきた

　なかなか海外旅行に行けない今、「旅」という言葉にやたら敏感になっています。先日も東京・荻窪駅南口をぶらぶら散歩していたら、路地裏に『旅の木』という看板を発見し、思わず立ち止まってしまいました。

　店先にはメニューが出されており、「油そば」、「旅の台湾まぜそば」、「旅のインドまぜそば」の3種類がある模様。中でも筆者は“インド”という言葉にビビッときました。そもそもカレー好きだし、いつかインドを旅するのが夢だからです。インドの複雑な種々スパイスの香りは、日本で嗅いでも一気に異国気分にトリップさせてくれるのがイイですよね。

　とはいえ、インドに“まぜそば”はないと思いますが、お腹がペコペコだったこともあり、このインドまぜそばなるものを食べてみようと、入店してみました。

ユニークなトッピングに興味津々

　店内は細長く、カウンター席をメインに奥にテーブル席が1席。ご主人と奥様らしきお2人で切り盛りしているようです。カウンター席に座ると卓上に「食べ方色々・楽しみ方色々」という説明書きを発見。

　まぜそばを美味しく食べるには、どの店でも“よ～く混ぜて”が決まり文句です。が、その下に書いてあったトッピング「ベビチーチャ」というのが気になります。説明によれば、スナック菓子の「ベビースターラーメン」、とろけるチーズ、チャーシューの3種をセットにしたトッピングの略語のようです。

「ベビースターラーメン」といえば、ご存知、国民的スナック菓子。子どもの頃、手のひらにたくさんのせてガバッと口に入れ、もしゃもしゃ食べていた人も多いんじゃないでしょうか。醤油チキン風味の香ばしさ、カリカリの食感。あれがまぜそばに入ったら、なかなか美味しそうな気がします。

　というわけで、「インドまぜそば」（820円）に「ベビースター」（50円）をトッピングしてみることに。待つことしばし。登場した丼に、「ん？」と目が釘付けになりました。

　丼の麺の上には刻み玉ねぎ、肉そぼろ、カレーパウダー、フライドガーリック、海苔などがのっています。うーん、美味しそうです。もちろん追加したベビースターもちゃんとありますね。しかし気になったのは、それに加え、「サッポロポテト」らしきスナック菓子がデフォルトで鎮座していたこと。まさか…ホントに？

　試しに一本つまんでかじってみると、まごうことなきサッポロポテトの味！ 横にはベビースターラーメン。

　トッピングの下からは、ニュルニュルッと中太麺が登場。中太麺に油ダレや香辛料が絡み合い、カレーの香りが立って、麺はツヤツヤもっちり。さらにグルグル混ぜてみると、トッピングたちが一気にごちゃ混ぜになりますが、サッポロポテトの主張がやたら強い！

　いざ食べてみると、まったりと絡まり合うカレースパイスと油とタレと麺に、このサッポロポテトのサクッとした食感と軽いポテト味がめちゃくちゃ合うことが判明。そしてトッピングしたベビースターが、絶妙な塩梅で麺と具材のスキマに入り込み、カリッとした食感＆不思議な旨みを醸成していて実に旨し。

　予想通り、サッポロポテトとベビースターが実に最高のコンビネーション。両者ともスナック菓子の領域をはるかに超え、新種の“旨み食材”と言ってもいいほどの連携っぷり。いや、このまぜそば、かなり美味しいです。

　あっという間にほぼ食べてしまったのですが、このお店では「台湾まぜそば」や「インドまぜそば」には、〆にちょい飯が付けられるとのことでお願いしてみました。

　食べてみると、ちょい飯のおかげで、タレの美味しさを再確認できます。

　最後に会計をすべく待っていた時、カウンターの中に目を向けると、ご主人が日本では見かけない海外バージョンと思しきサッポロポテトの袋を手にしていました。というわけで、間違いなくサッポロポテトであると判明し、安心して店をあとにしました。しかし、スナック菓子があんなにも美味しいトッピングになるなんて。「インドまぜそば」、本当に美味しかったです。

（撮影・文◎土原亜子）

●SHOP INFO

店名：旅の木

住：東京都杉並区荻窪5-29-6
TEL：非公開
営：11:30～15:00
　　17:00～19:30（金曜11:00～15:00）
休：木曜