カレーは美味しい。チャーハンも美味しい。

だからカレーとチャーハンが合体したら絶対に旨い! という前提のもと、都内でカレーチャーハンを食べられる店を探し歩く日々。

 そのほとんどが、チャーハンにカレーがかかった、ワンプレートの盛り付けが主流ですが、「カレーがスープみたいに別の器で出てくる店が不動前にあるよ~」と聞き、向かったのは『インド・バングラディッシュ料理 モエナ モティ』。不動前の駅から徒歩約1分、五反田駅からも徒歩圏内にあるお店です。

 店の前について衝撃。『モエナ モティ』は、ビルの1階にあるんですが、並びに居酒屋、焼鳥の店があり、3店舗とも焼鳥を販売している。そしてそれぞれの店の前から焼鳥の煙がモクモク。すごいな不動前。

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 席につき、早速お店の人に、カレーとチャーハンのメニューがあるって聞いたんですが、と尋ねてみると、「ああ~これね!」と出してくれたのは写真入りの「激辛チキンキーマチャーハン」と書かれたメニュー。写真にはチャーハンらしきライスがドーンと写っているけれど、カレー本当についてくるの? しかも激辛。カレールーが? チャーハンが?

 一番人気メニューを聞くとバターチキンカレーやジャガイモのチーズカレーとのこと。やはりインド・パキスタン系のお店で人気No.1ってバターチキンなんだなぁ~としみじみ。

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 そしてメニューを見て気になる「激辛」の文字。

辛さってどれくらいなんですかね?「辛さは甘口から100倍まで選べますよ~」。と見せてくれたのは、メニューの中にある辛さ一覧表。甘口、0倍、5倍、10倍、最大は100倍だけれど「お客様の中にはもっと辛くして、って言われることもあるね」とにっこり。カレーの辛さの表ですが、「激辛チキンキーマチャーハン」も同様に辛さを選べるようです。

 ちなみに20倍、30倍は+50円、40、50倍は+100円と、20倍以上は追加料金が必要。5倍、10倍で注文する人が多いとのことです。今回は初めて食べるので、辛さのレベルはシェフにお任せ。激しくないといいなぁ~と思いつつ、料理が出来上がるのを待ちます。

色は穏やかなのに、パンチのきいた「激辛チキンキーマチャーハン」!

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 目の前にやってきたのは、スパイスのいい香りが漂うチャーハン。ビリヤニでもなく、フライドライスって感じでもなく、ほんとチャーハン。半円形だし、炒り卵入っているし。ただ香りが中華や日本ではなくインド・パキスタン・スリランカとかの感じ。

とっても美味しそうなフライドライスです。

 まず一口! やはりスパイシー。最初にお米の甘さがくるけれど、すぐにいろんなスパイスがやってきます。最初は行けそう、と思っていたけれど、2口、3口と食べ進めていくうちに辛さが口に蓄積されていく。1/4ぐらい食べたところで、もぉ口の中ビリッビリ。痛いぐらいの刺激。やはり激辛の名前は嘘じゃなかった~!

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 涙目になりつつ、ラッシーをごくごく飲みリセット。シェフに、辛さのレベルを聞くと5~7辛とのこと。5~7でこの辛さっ!? 50辛とか80辛頼んだらどうなっちゃうの? まだお皿には3/4のチャーハンが。食べ切れるのか自分?

「チャーハンにはフライドチキンを切ったものに、ネギ、長ネギ、トマト、スパイス、いろいろ入っていますね。お米は日本米ではなくチャーハン専用のインドの小さいお米を使っているんですよ」とシェフ。スパイスは、クミン、ジンジャー、ガーリック、シナモン、コリアンダー、コショウなどを使っているとのこと。

おそらくですが、唐辛子とブラックペッパー効果で口の中が痺れまくっている気がします。

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 そういえばルーの存在を忘れていた! ということで、もしかしたらまろやかになるかも、と思い、一緒に出てきたカレールーをチャーハンにかけます。そうそう、カレーチャーハンを探しにきたのに、カレールーとチャーハン、別々で味わって完食しちゃダメでしょ。

 カレールーはチキンカレーがベース。少しとろみがあります。かけて食べると、旨みが一段アップする感じ? でもチャーハンだけの時とはまた別の辛さが襲ってきます。すっごく美味しい。でもスパイスや辛味が一団となってやってくる。これまでに食べてきたカレーチャーハンの中で、辛さでは一番突き抜けている。チャーハンだけだとビシッとした辛さ、そしてカレーをかけると奥深い辛さに。半分を超えると、全身がぽかぽかしてくるというじか、うっすら汗が出てくる。スパイスってやっぱりすごい!

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 そもそも、カレーチャーハンを出すようになったきっかけは?「2~3年前から考えていたメニューでね、みんなコロナで心配でいっぱいでしょ。

生活が大変。みんな元気がない。でもチャーハンならみんな食べられる。そしてチャーハンとカレーだったらもっと元気になるでしょ」。なるほど。お客さんに元気になってもらいたいから、カレー&チャーハンなんですね。

「激辛チキンキーマチャーハン」はランチタイムにはよく注文が入るとのこと。もちろんテイクアウト可能です。ただ、辛いのがあまり得意じゃない人は、辛さのレベルは低めで注文するのをおすすめします。

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

 お腹はまだ満腹じゃない。しかし口の中がビリビリに痺れて、次の一口になかなかいけない。そして汗もびっしり。

しかし、残り5~6口分のチャーハン、なかなか食べ進められない~。オーナーもシェフもニコニコしながら「頑張って~」って声をかけてくれるのがちょっと恥ずかしい。いや、だいぶ恥ずかしい。

 なんとか汗だくになりつつも時間をかけて完食。そしてカレーチャーハンだけじゃなく、ラッシーや水の大量摂取もあってお腹がパンパンになった気がします。だけど、元気になれるカレーチャーハン。体が芯から温かいし、汗もかいてなんかスッキリした気もするし。お腹パンパンだけどもたれないのはおそらくスパイス効果? きっと辛いのが好きな人だったら、この旨みも刺激もどハマりする美味しさだと思われます。

 次回はいろいろな種類が置いてあった、インドビールと合わせて食べたいなぁ。もちろん焼鳥も一緒に。フレンドリーかつお客さんへの愛が溢れる店で食べるチャーハンは、うまいのはもちろん、激辛の名に間違いなしのお店でした。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

店名:インド・バングラディッシュ料理 モエナ モティ

住:東京都品川区西五反田5-1-13 リケン不動前ビル1F
TEL:03-3779-4777
営:11:00~15:30、17:00~23:30、土日11:00~23:30
休:なし

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