たまに無性に食べたくなるうなぎ。しかし、ご存知の通り、その価格は高額であり庶民にはそう簡単に口にできるものではありません。

『一正蒲鉾』という新潟のメーカーが開発したもので、魚のすり身を使用し、皮まで焼き目をつけ「うなぎのような」香ばしい味わいを楽しめるとのこと。今年3月には製法、配合、たれの具合なども見直し、食感や美味しさをアップさせたようで、よりうなぎ感を感じられる味わいに期待が膨らみます。
今回はこの「うな次郎」を取り寄せ試食しレビュー。一正蒲鉾の担当者の方にも話を聞いてみました。
見た目・味ともに限りなくうなぎに近づけた「うな次郎」とは?

まず見た目をチェックしていきます。写真の通り、「うな次郎」と本物のうなぎは一見同じように見えます。ただし、本物のうなぎが不均一な質感であるのに対し、「うな次郎」は均等感があります。この点は量産品である以上、避けて通れないことですし、味が美味しければ全く問題に感じることはないでしょう。

また、前述の通り、「うな次郎」は魚のすり身をベースにしたものですが、裏面の皮目も見事にうなぎ感を再現しており、この芸の細かさにただただ感動するばかりでした。
「うな次郎」は練り製品ですが、電子レンジの500Wで約1分温めることで、うなぎ感がさらにアップするとのこと。

口にしてまず広がるのが、蒲焼タレの香ばしさと濃厚さ。まさにご飯を何杯でもいただけそうな印象を受けました。食感も、うなぎに近いものですが、後から魚のすり身の奥ゆかしい味が口の中に広がります。この点、本物のうなぎとは味わいが異なるものの、これはこれでかなり美味しく、ご飯のおかずやおつまみにピッタリの一品のように思いました。これで2枚397円(税別)はかなりのお値打ちではないでしょうか。類を見ない有意義な一品のように思いました。
「うな次郎」はご飯だけでなく、パンとの相性も抜群!?

販売元の『一正蒲鉾』の担当者によれば、「『うな次郎』があれば、本物のうなぎではなかなかできない料理を作ることができる」とのことです。
「『うな次郎』の厚焼き玉子サンドや、『うな次郎』のスクランブルエッグ丼など、様々なレシピを提案させていただいていますが、ご飯だけでなく、パン、うどん、そばなどとも相性が良いのが『うな次郎』です。『うな次郎』の味そのものは、年々進化し続けており、特に今年は身をふっくらと厚くさせ、タレもコクのある豊かな風味へと大幅リニューアルを行いました。普段の食卓のお供としてはもちろんですが、ハレの日などの幅広いシーンでも楽しく、美味しくお召し上がりいただけるはずです。ぜひ一度、『うな次郎』をご賞味いただければ幸いです」(一正蒲鉾・担当者)

今年の土用丑の日の前後には、期間限定で「すごーく長いうな次郎 蒲焼風かまぼこ」という、さらにうなぎのビジュアルに近い商品も販売予定とのこと。
(撮影・文◎松田義人)
●DATA
うな次郎
https://www.ichimasa.co.jp/products/unajiro/