東急田園都市線の高津駅から徒歩10分、溝の口駅からも徒歩圏内、厚木街道沿いにある長崎ちゃんぽんの店に、デカ盛りのチャーハンがあると聞き、向かったのは『長崎ちゃんぽん』。
店名は『長崎ちゃんぽん』が正式なんですが、有名チェーン店と混同されないよう、地元客や常連さんの間では「道生」とも呼ばれています。

席につき、卓上にあるメニューをみると、一番目立つように書かれているのは「ちゃんぽん」と「皿うどん」。しかしメニューの一番上にあるのは「チャーハン」! 種類は、「半チャーハン」、「チャーハン」、「チャーハン大盛り」の3種類です。どう考えても「チャーハン」は、「ちゃんぽん」や「皿うどん」と並ぶ人気メニューってことでしょう。
もちろん、「チャーハン大盛り」を注文して、出来上がるのを待ちます。
大盛って名前だけど立派なデカ盛り!「チャーハン大盛」衝撃の1401g

待つこと数分、やってきたのは大盛り、というかデカ盛りとかメガ盛りレベルの「チャーハン」。直径28cmの皿に高さ約12cm、重さ1401g(器、レンゲの重さを除く)。1合が330~350gとして約4合分、お茶碗約8杯分のボリューム。うわ~テンションあがる!
「『チャーハン』の具はカマボコ、焼豚、ネギ、卵。味付けは塩コショウですね」と話すのは店主の山本道生さん。お母さんが長崎出身、「ちゃんぽん」を始め、この店の味はお袋の味でもあります。

そもそも、なぜこんなに山盛りの大盛りになったんですか?「自分が土木関係で働いていたから、ですね。職人さんたちにいっぱい食べてもらいたいんですよ」とにっこり。厚木街道沿い、この店の周囲は土木関係の会社も多いそう。1.4kgサイズのチャーハンが1日20食も注文が入るってことは、お腹いっぱい食べたい人が近くに多くいるってことですよね。納得です。
「たまに食べきれないって人もいるからね、その場合は持ち帰ってもらうんですよ」と店主。1.4kg、一度挑戦してみたい、または店でも家でも食べたい、という人は、タッパー持参がおすすめです。

カマボコ、チャーシュー、ネギのシンプル王道な「チャーハン」。これが実に旨い! パラパラというより、ややしっとり系の「チャーハン」で、味付けの塩加減が絶妙です。「塩はね、赤穂の塩とオーストラリアの塩を使っているんですよ」。
高津駅から約10分、溝の口駅から約15分かかるけれど、この味を知ったらまた来たくなること確実。もし車で厚木街道を通るなら寄る価値あり。個性的な「チャーハン」とか濃厚な「チャーハン」もいいけれど、王道のシンプル「チャーハン」が美味しいと、本当に幸せな気持ちになります。

「実はチャーハンには醤油を入れてないんですよ、チャーシューにしっかり味が入っているから、醤油の味が出てくるんです」と店主。醤油を入れていないけれど、チャーシューから染み出した肉の旨み入り醤油でちょうどいいバランスになるってことですね。ゴハンの色が褐色じゃないのに醤油の味を感じるのはチャーシューからなんですね。
この日は、おそらくチャーシューをまとめて作る日? だったのか、カウンターの上には作りたてのチャーシューがゴロゴロと10~20本ぐらい置かれていました。とっても味がしみていそうな褐色のチャーシュー。「チャーシューライス」(350円/テイクアウト400円)も、きっと美味しいんだろうなぁ。

約1.4kgのデカ盛り「チャーハン」。
場所柄、川崎フロンターレのサポーターも多く訪れるそうで「おそらくフロンターレの選手も来ているんだろうけれど、サッカーわからないから誰かわかんないんだよ~」と申し訳なさそうに話す店主。メニューで一番上にあるのに納得の、美味しい「チャーハン」が食べられる『長崎ちゃんぽん(道生)』。次回は複数で食べに来て、「ちゃんぽん」と「皿うどん」も味わいたい! 飲食街が多い溝の口エリアで、また美味しいお店を見つけました!
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO

店名:長崎ちゃんぽん(道生)
住:神奈川県川崎市高津区溝口5-24-11
TEL:044-819-5585
営:11:30~24:00
休:火曜(不定休あり)